ジープのコンパクトSUV「アベンジャー」に待望のハイブリッドが日本上陸! はたして猿投オフロードコースを走り切れるのか?

ジープのコンパクトSUV「アベンジャー」に待望のハイブリッドが日本上陸! はたして猿投オフロードコースを走り切れるのか?

 2026年3月5日、ついにジープのコンパクトSUV、アベンジャーに48Vマイルドハイブリッドを搭載した「ジープアベンジャー4xe Hybrid」が発表された。なんとステランティスジャパンは無謀(?)にも、屈指の本格オフロードコースとして知られる愛知県にある「猿投アドベンチャーフィールド」で、メディア向け試乗会が開催された。はたしてちゃんと走り切れるのか?

文:岡本幸一郎/写真:森山良雄

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ジープアベンジャーの待望のハイブリッドがついに日本に上陸!

2026年3月5日に発表されたジープアベンジャー4×eハイブリッド
2026年3月5日に発表されたジープアベンジャー4×eハイブリッド

 ジープアベンジャーに加わった「4xe Hybrid」に、愛知県の猿投アドベンチャーフィールドで試乗してきた。「アベンジャー」というのは「反逆者」という意味で、その名のとおりデビューから大きな話題をふりまいてきた。

 85年におよぶジープ史上でもっともコンパクトなサイズであり、ブランドとして初めてBEVをラインアップしたことや、初めて欧州COTYを受賞するという快挙もなしとげた。その他にも数々のアワードを受賞している。

 日本には2024年9月からそのFWDのフルBEVモデルが導入された。実はアベンジャーの市場というのは非常に特殊で、北米ではいまだに売られておらず、欧州を拠点に日本やアジアをはじめ世界各国でのワールドワイドな販売網を当初より念頭において作られたモデルとなっている。

 ジープアベンジャー4×eハイブリッドの価格は499万9000円。サンルーフと18インチアルミホイールを装備した、スタイルパック仕様は517万円。そして、白色のスノーのボディカラー、専用のフードデカール、フロント回りに配したグリーンのアクセント、ブラックのペイントルーフを装備した、100台限定のローンチエディションは509万円。

全長4120×全幅1775×全高1600mmとコンパクトながらジープらしさに溢れている
全長4120×全幅1775×全高1600mmとコンパクトながらジープらしさに溢れている

 そんな異色づくしのアベンジャーの今回導入された「4xe Hybrid」は、その名のとおり48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した4WDとなるが、このクルマは単にBEVをマイルドハイブリッドの4WDにしただけではないことが、以下よりご理解いただけよう。

 4xeのシステムは、3気筒エンジンにマイルドハイブリッド機能を加え、さらに後輪駆動用に独立したモーターをレイアウトしており、内燃エンジンとP2モーターが前輪を駆動するとともに、デュアルクラッチに組み込まれたフロントモーターを備えたフロントセクションで発電した電気を助手席下に配置されたバッテリーに貯めて、その電気を後輪駆動用モーターに供給するという仕組みとなっている。トルク配分は、最大で50:50となる。また、エンジンの再始動時に作動するP0モーターを備えている。

1.2L3気筒ターボ(136ps)にフロント21ps、リア29psのモーターを搭載し、後軸にリデューサーを搭載し、後輪側に1900Nm相当のトルクを発揮
1.2L3気筒ターボ(136ps)にフロント21ps、リア29psのモーターを搭載し、後軸にリデューサーを搭載し、後輪側に1900Nm相当のトルクを発揮

 136psを発生1.2L、3気筒ターボエンジンを搭載するほか、フロントに21ps、リアに29psの2基のモーターを搭載しており、それだけでなく、後軸に22.7:1というリデューサーを搭載することで、リアモーター自体のトルク89Nmのところを22.7:1の減速比で減速してトルクが22.7倍になるので、実質的にホイールレベルで1900Nm相当のトルクを発揮できるようにされているのが特徴だ。

 エンジンは1.2L、3気筒で、4気筒のうち1気筒をレスシリンダーして内部抵抗が下がるだけでなく、そこに電動デバイスを搭載するスペース的な余地も生まれる。

 また、3気筒は爆発期間が240度ごとなので排気干渉がないのもメリットだ。昨今では3気筒を格下に見る向きはなく、非常にバランスにすぐれたものと認識されるようになってきたのにはこうした理由がある。

 ただし、気筒数が1つ少ない分、排気量も少ない、そこをどうカバーするかが一番の課題となる。そこでミラーサイクルを採用している、遅閉じではなく早閉じを採用している。さらに、このクラスではあまり例のない可変容量式ターボチャージャーを採用しており、全域でするどいレスポンスとパワーを両立している。

次ページは : BEVモデルと差別化が図られている

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