クルマはもう「買って終わり」じゃない!! トヨタが選んだモデルチェンジ9年戦略

クルマはもう「買って終わり」じゃない!! トヨタが選んだモデルチェンジ9年戦略

 トヨタのフルモデルチェンジサイクルは平均7年と言われているが、これを9年に延ばすと一部で報じられた。同じモデルを10年近く作り続けるというのはかなり大きな決断だが、勝算はあるのか? そしてトヨタの思惑はどこにあるのか?

※本稿は2025年12月のものです
文:角田伸幸/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年1月10日号

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モデルチェンジサイクル変更が持つ意味

アル/ヴェルのスライドドア開閉速度アップ。こうした機能更新がもっと身近になる
アル/ヴェルのスライドドア開閉速度アップ。こうした機能更新がもっと身近になる

 トヨタがフルモデルチェンジのサイクルを平均7年から9年に延ばすと、日本経済新聞が報じている。トヨタからの公式発表はないものの、同一モデルを9年も作り続けるとすれば相当な覚悟だ。

 とはいえトヨタは、そのための準備を着々と進めてきたフシがある。代表例はKINTOファクトリーのアップグレードセレクション。購入したクルマにオプションを後付けしたり、新しい機能を追加したりして、付加価値を高めようというサービスだ。

 そして2025年12月、この流れに決定打が加わる。まもなく登場する新型RAV4に、新しい電子プラットフォーム「アリーン」が初めて搭載されるのだ。

新型RAV4は「アリーン」を初搭載する。購入後のアップデートなども期待できる
新型RAV4は「アリーン」を初搭載する。購入後のアップデートなども期待できる

 アリーンはトヨタが精力を注いできた、いわば車両OSだが、クルマのあらゆるソフトウェアがこの上に載っかることで、自由自在なアップデートが可能になる。ネットを通じて新しいエンタメや最新の運転支援機能が追加できれば、魅力が長持ちするクルマができるというわけだ。

 OTA(オーバー・ジ・エア=ネット経由)という形で車両ソフトのアップデートをいち早く導入したのは米テスラだが、今後はこの仕組みが自動車メーカー各社に広がるのは間違いない。

 とはいえ車両の基幹ソフトをゼロから構築するには「兆円単位」ともいうコストがかかるため、例えば日産とホンダは、車載OSを共同開発する方向で協議しているようだ。

 今後はユーザー側も注意が必要になる。例えば中古車を買う時。同じ車種でも個体によって搭載されている機能が違うという状況があり得るからだ。

 RAV4から始まるトヨタの新しいクルマ作り。何が起こるか期待したい。

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