タイヤ交換後に行うべきことは?
タイヤ交換を行う人のほとんどは、ディーラーや専門ショップで行うが、そこでの作業後に自身で行うべきことはあるのだろうか?
●慣らし運転(皮剥き)
新品タイヤへ交換した際、この「慣らし運転」を意識して行う人は少ないかもしれない。しかし、新品タイヤでは、製造過程で離型剤(型からタイヤを剥がしやすくするための薬剤)が付着しており、これが走行時のグリップ力を低下させる。
以前、オートバイショップでタイヤ交換後のバイクが勢いよく発車し、次の交差点でステーン! と転倒したのを見たことがあるが、これも離型剤の仕業である。
クルマでも急発進などで滑ることがあるので、慣らし運転によって離型剤は除去すべし。夏用タイヤの慣らし運転は時速80km以下で距離100km以上。
新品タイヤを慣らし運転のないまま過酷な条件で使用すると、タイヤ内部のパーツが適切に馴染む前に過度な負荷がかかり、寿命も縮まる。
さらに、新品スポーツタイヤへの交換直後は乗り心地やハンドリング感覚の違いに戸惑う場合もあるので、安全走行のために新しいタイヤの特性に少しずつ慣れていきたいもの。
●ホイールナットの増し締め
「増し締め」という文字だけを見ると、締め付け後のナットをさらに高いトルクを掛けて締め込むイメージがあるかもしれないが、正しくは「正しい締め付けトルクが維持されているかどうかの確認作業」である。
ディーラーや専門店でタイヤ交換を行った場合、最終的にはきちんとトルクレンチで規定値までホイールナットは締め込まれている。
しかし、取り付け後にある程度走行すると、稀に緩んでしまうこともある。そこで「増し締め」。増し締めは、タイヤ交換後50〜100km走行後に行うが、これをトルクレンチで作業する。
トルクレンチは、「校正(指定したトルク値と、実際に締められるトルク値が合っているか)しないといけない」や「非常に高価」「あまり使わないから」と購入に二の足を踏む人も多いが、数千円のものであってもホイールナットのトルク値に合うものを1つ用意しておきたいもの。
熟練の整備士であっても手の感覚のみによる「手トルク」は実はかなり不正確なことが多いもので、私たちであればなおさら。
ただし、専門店のなかにはタイヤ交換後の増し締めやタイヤローテーションなどを無料のアフターサポートとしているところもあるので、交換依頼時に確認しておきたい。
●空気圧チェック
タイヤ交換時には多くの場合、タイヤ空気圧は規定値に調整されているが、ある程度走行後に抜けていることがある。
特に保管していた夏用タイヤへの交換では自然に空気が抜けていたりすることは十分あるし、新品タイヤへの交換でもタイヤバルブをきちんと交換していない場合はタイヤバルブの劣化で空気が徐々に抜けていく場合(筆者経験済み)もある。
よって、前述の「増し締め」時には空気圧チェックも同時に行うことをお薦めする。
ユーザーの多くがディーラーや専門店でのタイヤ交換を行うとは言え、自身でやるべきことはある。タイヤ交換後も安心・安全な走行を行うために、この3つは行いたいものだ。
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