スタッドレス履けと何度言えばわかるの? 理解できなきゃ免許返納しろ!!! 雪道をノーマルタイヤで走る愚行は法令違反だ

スタッドレス履けと何度言えばわかるの? 理解できなきゃ免許返納しろ!!! 雪道をノーマルタイヤで走る愚行は法令違反だ

 雪が降ると、特に都会のドライバーは「ちょっとぐらいなら大丈夫だろう」という油断が見られる。しかし、雪道をノーマルタイヤで走るのは法律的にも安全面でも大問題である。本企画では、ノーマルタイヤの雪道走行がなぜ違反なのかを中心に解説する。

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock、トビラ写真(写真AC)、国土交通省、JAF

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ノーマルタイヤで雪道を走行すると違反!

都心部に大雪が降りノーマルタイヤを装着した車両の立ち往生が相次いだ(出典:国土交通省)
都心部に大雪が降りノーマルタイヤを装着した車両の立ち往生が相次いだ(出典:国土交通省)

 雪道や凍結路でノーマルタイヤ(いわゆる夏タイヤ)で走行することは、道路交通法違反(整備不良)に該当する可能性が高い。

 積雪や凍結があるにもかかわらず、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの滑り止め装置を装着せずに走ると、公安委員会が定めた危険防止の義務に違反することになるのだ。

 実際、ノーマルタイヤ装着で雪道を走行すると、反則金6000円(普通車の場合)が科せられるケースもある。これは高速道路や一般道を問わず適用される。雪がわずかに積もっただけでも、タイヤが十分なグリップを発揮できない状況では同様の違反となる可能性がある。

 ノーマルタイヤは低温条件下でゴムが硬化し、雪や氷をしっかり噛む性能がほぼなくなるため、発進・停止・旋回いずれの操作でも危険が増大する。都会のように降雪が突然発生する地域でも、ノーマルタイヤでの走行は法律違反であり、重大な事故や立ち往生の原因となる。

JAFの実験では雪道でのノーマルタイヤは「走れても止まれない」

ノーマルタイヤは雪道・凍結路においては、走れたとしても、減速時とコーナリング時に問題が発生する(Zigmunds@Adobe Stock)
ノーマルタイヤは雪道・凍結路においては、走れたとしても、減速時とコーナリング時に問題が発生する(Zigmunds@Adobe Stock)

 ノーマルタイヤの危険性は、実際にJAF(日本自動車連盟)が雪道実験で明らかにしている。同連盟が行った「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ」というユーザーテストでは、圧雪路や氷盤路(凍結した路面)でスタッドレスタイヤやチェーンと比較した制動距離や走行性能を検証した。

 その結果、ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤと比べて制動距離が大幅に長く、圧雪路では約1.7倍もの差がついたことが確認されている。

 しかも、氷盤路ではその差がさらに広がり、チェーン装着車に比べて約1.8倍の制動距離となるケースもあるというデータが出ている。

「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ」というユーザーテスト(出典:JAF)
「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ」というユーザーテスト(出典:JAF)

 こうした結果は、「走れても止まれない」という表現がまさに当てはまるもので、雪道でノーマルタイヤを装着したまま走ることがいかに危険かを如実に示している。JAFはこのようなリスクを踏まえ、スタッドレスタイヤやチェーンなど適切な装備を必ず用意することを強く呼びかけている。

 ノーマルタイヤでは登坂性能や旋回性能も大きく劣るため、雪道で上り坂を上れなかったり、カーブでコントロールを失ったりする危険性も示されている。つまり、単に「走れる」というだけでは安全とは言えず、止まる・曲がる・坂を上るという基本動作が満足にできないことが多いのだ。

 スピードは控え目に、車間距離を十分に取り、「急ハンドル」「急ブレーキ」などの操作を行わず、安全運転に心がけよう。特にカーブの手前や橋の上、トンネル出入り口では事故が多発しているので注意が必要だ。

雪が降ったら首都高速では予防的通行止めが行われる。過去の事例1、過去の事例2

2024年2月に行われた首都高予防的通行止め(出典:首都高速)
2024年2月に行われた首都高予防的通行止め(出典:首都高速)

 雪が降ると、首都高速道路では安全確保のために「予防的通行止め」が実施されることがある。これは路面状況が悪化する前に通行止めを行い、集中的に除雪や凍結対策を進めることで大規模な車両立ち往生を防ぐための措置だ。首都高速道路会社の積雪・凍結対応資料でも、降雪時の入口閉鎖や通行止めが実施される可能性がある旨が明記されている。

■過去の事例1(2024年2月5日〜6日)
 2024年2月、大雪による積雪で東京都心でも最大8cmを記録し、広い範囲で積雪が発生した。この際、首都高速では早めに通行止めが行われ、関係機関と連携して除雪作業を実施したものの、解除見通しが延期されるなど対応が長引いた事例がある。

■過去の事例(2022年1月6日〜7日)
 2022年1月にも大雪が降り、首都高の複数区間で路面凍結に伴う立ち往生が発生した。中央環状線などでは最大12km前後の車列が数時間にわたって滞留し、交通機能が麻痺する状況となった。このような大規模な滞留を避けるためにも、予防的通行止めの重要性が再認識されている。

 首都高だけでなく、国土交通省や関東地方整備局も、降雪予測を踏まえて幹線道路の通行止めや除雪対策を進める方針をまとめている。予防的通行止めは、単なる通行規制ではなく、ドライバーの安全確保と交通機能維持のための重要な施策として定着しつつある。

次ページは : まとめ:冬の雪道は装備と判断が命を分ける

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