三波春夫の歌声とともに、「人類の進歩と調和」を掲げ、アメリカに次ぐ経済大国となった日本で万国博覧会が開かれた1970年。ホンダから軽トラックでありながらオープンカーというユニークなクルマが登場した。バモスホンダである。ドアも窓がなく、運転席からそのまま「こんにちは」ができちゃうホンダバモスの外装・内装・装備等を画像とともにチェックしてみよう。
画像:ホンダ
バモスホンダの外装
1970年に登場したバモスホンダ。見て分かるようにドアがなく、オープンカー軽トラックといったユニークなスタイルだった。同年にはスズキ ジムニーやダイハツ フェロー・バギィが登場したことに加え、1973年の東京モーターショーにはジープパジェロが展示されるなど、レジャーカーブームの時代だった。
リアは後方一方開きのテールゲートが備えられていた。
バモスホンダの内装
ドアがなくて不安に思うかもしれないが、実はハンドルロック式盗難防止装置を標準装備。
スピードメーター、コンビネーションメーターは丸型の防水タイプを採用していたため、フロアの水洗いができた。
4速MTで、1967年に登場したTN360のパワートレーンを流用していた。またバモスホンダには2人乗り用と4人乗り用が存在。
バモスホンダの荷室
2人乗りのホンダバモス。ホンダとしては「警備用、建設現場用、工場内運搬用、電気工事用、農山林管理用、牧場用、その他移動をともなう屋外作業、配達など」に対応できることを想定していた。当時は『ウルトラマンタロウ』にも使用された。
諸元、バリエーション、その他
ルーフおよびパックパネル部には、着脱可能な3種類のホロが用意された。
4人乗りバモスの幌付き仕様。キャラバングリーンカラー。ほかにもマッキンレーホワイト、アンデスイエロー、アペニンブルーがラインアップに存在していた。
荷室も覆う「フルホロ」グレード。当時はこの仕様で36万3000円。大卒初任給がおよそ3万9000円前後とされた時代。生産台数はわずか2500台だったとか。
・諸元
全長2995×全幅1295×1655mm
空冷2気筒 SOHC
排気量:354cc
最高出力:30ps/8000rpm
最大トルク:3.0kg-m/5500rpm
最高速度:90km/h
駆動方式:ミドシップ
ジャパンモビリティショー2025で展示されたマイクロEVは、バモスホンダを彷彿とさせるかのようなフロントだった。
正面はバモスホンダだが、背面はやや初代ホンダ Zの水中メガネのようなデザイン。なお、Zとバモスホンダは同年発売(Zは10月、バモスホンダは11月)。










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