先進技術は誰のため? 自動車メーカーに求められる姿勢
室内装備では、大型タッチパネルの採用が急速に広がっている。だが、ドライバー視点で見ると必ずしも歓迎できるものではない。走行中は車体の振動によって身体も揺れるため、画面上の小さなボタンを正確にタッチすることは難しい。
結果として視線を画面に落とす時間が増え、安全性の面でも懸念がある。 頻繁に操作する機能ほど触覚だけで操作できる物理スイッチの方が優れている。クルマは家電製品ではない。走行中に操作するという前提を忘れてはならない。
逆に、ぜひ普及してほしい装備もある。その代表がシートヒーターとシートベンチレーションだ。冬の寒さ、夏の暑さが厳しい日本の気候では、これらは極めて実用的な装備である。特にシートヒーターはコストも低く、効果は非常に大きい。
軽自動車を含め、すべての座席に標準装備されても不思議ではない。さらにステアリングヒーターや防眩ミラーといった基本装備も、運転環境を大きく改善する。こうした実用的な装備こそ、優先して採用されるべきだろう。
技術は本来、ユーザーの利便性を高めるために存在する。未完成の装備を早々に市場へ投入し、コストだけをユーザーに負担させるような状況は望ましいとは言えない。しっかりと完成度を高め、本当に価値のある技術として提供する。
それこそが、これからの自動車技術に求められる姿勢ではないだろうか。 少なくとも現時点で言えるのは自動運転をうたう機能に対して、ユーザーが追加コストを支払う価値があるとは言い難いということだ。技術は確実に進歩している。
しかし、その進歩が本当にドライバーのためになっているのかどうか。常に冷静に見極める必要がある。
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