「ズルッ」ときたらどうする? 雨の日にタイヤが滑った時の正しい対処法

スリップを防ぐのは「事前の準備」と「優しい運転」

 雨の日に怖い思いをしないためには、走り出す前の「タイヤのチェック」が重要です。どれだけ安全運転を心がけていても、タイヤの状態が悪いと防げない事故があるからです。

 特に意識したいのが、タイヤの溝と空気圧です。タイヤの溝は「路面の水を逃がす役割」をしていますが、溝が減っていると排水が追いつかず、すぐに滑ってしまいます。タイヤメーカーのブリヂストンによると、同社が行った時速80kmでの走行テストでは、残り溝7.5mmの新品タイヤではしっかり接地できていたものの、溝が3.2mmまで減ったタイヤでは接地面積が大幅に減少。さらに、使用限界である1.6mmでは、なんとタイヤのほとんどが路面に接地できていなかったそうです。これではブレーキもハンドルも十分に効きません。溝があっても製造から5年以上経ったタイヤはゴムが硬化し、ウェット性能が極端に落ちている可能性があります。

 空気圧に関しても、低すぎるとタイヤが正しく地面に接地できなくなり、本来の性能を発揮できません。雨が多くなる時期は、特に念入りに足元の状態を確認しておくことが、命を守ることにつながります。

 そして、実際の運転では「急」のつく操作を控えることが何より大切です。スピードを出しすぎないのはもちろん、急ブレーキや急ハンドルといった、クルマに急激な負担をかける動きは避けましょう。車間距離をたっぷり取り、早め早めの操作を心がける。このシンプルな「先読み運転」こそが、雨の日のドライブの最高のリスクマネジメントとなります。

 自身のタイヤが「賞味期限切れ」になっていないか、サイドウォールの製造週刻印を確認したうえで、路面が濡れているときはいつも以上に慎重に、万が一のときは「クルマを信じて冷静に」を合言葉に、安全なドライブを楽しんでください。

タイヤの溝と空気圧は安全性を左右する重要ポイント。濡れた路面では状態の差がそのままリスクにつながる(PHOTO:Adobe Stock_WORLD PRODUCE)
タイヤの溝と空気圧は安全性を左右する重要ポイント。濡れた路面では状態の差がそのままリスクにつながる(PHOTO:Adobe Stock_WORLD PRODUCE)
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