紙のベストカー&ベストカーWebでおなじみ片岡英明氏は、1970年代半ばに免許を取得している。楽しいクルマが群雄割拠……と思いきや、排ガス規制が強化された暗黒時代と重なる。片岡氏が手に入れた名車の誉れ高き愛車とは!?
※本稿は2026年3月のものです
文:片岡英明/写真:日産、ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年4月10日号
片岡英明氏の初めてのクルマ
●片岡英明氏の主な愛車遍歴
・510型ブルーバード
・コロナマークII 2ドアHT
・117クーペ
・VW ゴルフ(初代)
・アコード(初代)
生まれ育った茨城県日立市は、北関東きっての工業都市だ。日産と親密な関係を築き、サプライヤーでもあったから多くのパーツを供給している。当然、日産党を自認する熱いファンが多かった。また、日産ワークスの黒澤元治さんが日立出身だったことも日産車人気に拍車をかけている。
ボクより上の世代は、運転を通して「技術の日産」を実感として知っていた。エンジンやミッションはタフだし、サスペンションもよく動く。クルマ好きは、レースやラリーで圧倒的な強さを誇る日産車を好み、走りを満喫している。
ボクが運転免許を取ったのは1970年代半ばだ。排ガス規制が厳しくなり、高性能モデルは精彩を欠くようになった。さらにオイルショックの到来によってガソリン価格も跳ね上がったから、燃費が悪くハイオクガソリンを指定するスポーツグレードは敬遠されるようになっている。
中古車価格も大幅に下がったから、ボクたちのような若いクルマ好きには手が届きやすくなった。このタイミングで先輩から譲り受けたのが、名車の誉れ高いブルーバード1600SSSだ。通称「ゴーイチマル」と呼ばれ、ミドルクラスで絶大な人気を誇った。
当時の憧れの的はハコスカに代表されるスカイライン2000GTだ。6気筒に心惹かれたが、今のレクサスやフェアレディZのように高嶺の花だったから諦めた。
当時のミドルクラスのブルSSSは、今の時代のスポーツセダンではシビックRSと似ている。4速MTだが、ポルシェシンクロのミッションはRSと同様に変速が楽しい。
力強いツインキャブ仕様のL16型OHCエンジンや、4輪独立懸架の冴えたフットワーク、優れたバランス感覚、広いキャビンなど、非凡な実力を秘めていた。シビックRSに近い性格だ。
最初の愛車だから思い出は多い。無謀にも買って1週間で雪の蓼科にスキーに行った。チェーンを履いてビーナスラインに乗り入れたが、雪道走行の難しさを最初に経験している。それだけでなくリア駆動車を操る面白さも知った。
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