2026年4月の登録車販売ランキングで、ホンダ ステップワゴンは6575台を販売し、前年同月比227.7%と大きく伸びた。ノア、ヴォクシー、セレナがいる激戦のファミリーミニバン市場で、この伸びはかなり目立つ。ではステップワゴンはなぜ急に勢いを増したのか? カギはエアー EXの追加とスパーダ系の強化にある!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】30周年特別仕様車、ナニが違う!? WGNの字体に注目!(20枚)画像ギャラリーAIR EX追加で“シンプル派の不満”をうまく埋めた

現行ステップワゴンは、すっきりしたAIRと、押し出し感のあるSPADA(スパーダ)という2つの顔を持つ。これまでもAIR(エアー)のシンプルなデザインは魅力だったが、装備面で見ると「見た目はエアーが好き。でも快適装備はもっと欲しい」という人もいたはずだ。
そこにハマったのがエアー EXだ。AIRらしいクリーンな雰囲気はそのままに、本革巻ステアリングホイール、運転席&助手席シートヒーター、2列目オットマン、全席USBチャージャー、トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー、パワーテールゲート、ブラインドスポットインフォメーションなどを追加。ファミリーカーとして「そこ欲しかった!」という装備を一気に盛ってきた。
価格はエアーのFFが334万8400円、エアー EXのFFが354万3100円。e:HEV エアー EXは393万8000円で、7人乗りと8人乗りを選べる。装備差を考えると、エアー EXはかなりわかりやすい買い得グレードだ。派手なミニバンは苦手。でも家族の快適性は妥協したくない。そんなユーザーにとって、エアー EXは待ってましたの1台である。
SPADA系は“上級ミニバン感”でしっかり勝負
一方で、スパーダ系の強化も販売好調を支えている。ステップワゴンはシンプル顔のエアーだけではなく、堂々とした存在感を求めるユーザーにも応えなければならない。そこで効いているのがスパーダ、そしてe:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONだ。
BLACK EDITIONは、ブラッククロームメッキ加飾や専用デザイン17インチアルミホイール、ブラック系のドアミラーカバー&アウタードアハンドルなどで、見た目の迫力と質感を高めたモデル。いかにも“黒で締めた上級ミニバン”という雰囲気で、ノア/ヴォクシーのカスタム系を意識するユーザーにも刺さりやすい。
価格はe:HEV スパーダが399万8500円、e:HEV スパーダ PREMIUM LINE BLACK EDITIONが440万6600円。決して安くはないが、ステップワゴンの広い室内、床下格納できる3列目、ミニバンらしい使い勝手、そしてe:HEVの滑らかな走りを考えると、ファミリーの本命として十分に戦える内容だ。
e:HEV エアー EXのWLTCモード燃費は19.8km/L、e:HEV スパーダは19.6km/Lで、背の高いミニバンとしては燃費面も優秀だ。
ステップワゴンが伸びた理由は、単なる値引きや一時的な話題だけではない。エアー EXでシンプル派の満足度を上げ、スパーダ系で上級志向にも応えた。さらに30周年という節目も加わり、ステップワゴンという名前を思い出した人も多いはずだ。
結論として、2026年4月の前年比227.7%という数字は偶然ではない。ステップワゴンは“地味だけど広くて使えるミニバン”から、“家族の好みに合わせて選べるミニバン”へ見え方を変えてきた。ノア/ヴォクシー一強に待ったをかける存在として、いまステップワゴンがかなり面白い。
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