受注が停止されている場合、どんなに好きなクルマでも買えないが、なかには「受注してくれるなら年単位でも待つぜ!」という強者もいるだろう。超長納期車を待つ間に生じるかもしれない事柄への疑問を、渡辺陽一郎氏にぶつけてみた。
※本稿は2026年4月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年5月26日号
価格が変わった場合はどうなる?
最近はトヨタ車をはじめとして、納期が長かったり、受注を停止させる車種が増えた。そこで生じる疑問を考えたい。
まず納車を待つ間に改良を行って、契約したグレードが消滅したり、価格が変わることはないのか、という心配がある。
トヨタの場合、グレードや価格が変わる改良などを控えている時は、納期が延びると受注を止めることが多い。なので納車を待つ間に契約していたグレードがなくなったり、価格が高まる心配は基本的に生じない。
ただし、スバル フォレスターは納期が7~10カ月と長く、2026年2月以降の契約では、改良版が納車されている。
そこで販売店では、2026年2月以降は、グレード追加を含む改良の内容と価格を明示して商談を行った。このように日本車では、納車を待つ間に、勝手に値上げされたり契約していたグレードが廃止されるトラブルは生じにくい。
しかし、一部の輸入車は、ホームページなどに掲載される価格は概算値で、実際の購入価格は変動する場合があると明記している。輸入車の価格は、日本車以上に為替の影響を強く受けるため、納車を待つ間の値上がりも生じやすい。
残クレは契約時の金利、残価率を適用?
価格に準じた内容として、残価設定を含めたローンの返済もある。
販売店によると「返済開始は、基本的に登録後になる。残価設定ローンの残価、金利、月々の返済額なども、基本的にその時点で決まる」という。
ディーラーローンは固定金利で、残価も固定されるから、返済開始後に条件が変わる心配はない。
【画像ギャラリー】契約後はどうなる!? フォレスターなど長納期モデルを写真で一挙紹介(8枚)画像ギャラリー長期納車の場合に下取りの査定などはどうなる?
納期が長く、下取り車がある場合は、その査定額にも注意が必要だ。納期が半年以上に延びると、下取り車を引き渡す時の価値は、契約時よりも下がってしまう。そこでまずは契約時に査定を行って概算を算出しておき、納車時に改めて正確な査定を行う。
キャンセルできるケースとできないケースの差は?
納期が長期化した場合、ユーザーの生活環境が変化することも考えられる。
例えば6月に契約して納期が1年を要する場合、翌年4月に海外転勤が決まることもある。1年後なら病気で長期入院をしているかもしれない。亡くなることも……。この点を販売店に尋ねてみた。
「納期が長いのはメーカーの責任なので、やむを得ない事情で販売をキャンセルするのは仕方ない。しかし、ほかにもっと欲しいクルマが登場したとか、納車を待つ間に飽きた、というのは基本的にダメ。また生産スケジュールが確定した後も、すでに生産の準備に入るから基本的にキャンセルできない」。
とのことだ。
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以上のように、納期が延びるとユーザーの注意すべき事柄も増える。
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