2026年7月の商品改良で、CX-30から1.8Lクリーンディーゼルの「XD」が消えた。ディーゼルを身近な車種へ広げてきたマツダだけに、これは単なるグレード整理ではない。しかもXDは前年秋に燃費改善を受けたばかり。小さくても力強く、遠出にも強かった個性派エンジンの退場を考える。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ディーゼル消えたの衝撃すぎる!! でもCX-30 25 エアーエディションの白内装かっこいいぞ!(12枚)画像ギャラリー磨いたばかりのXDがまさかの退場!
CX-30のSKYACTIV-D 1.8は最高出力130ps、最大トルク270Nm。最大トルクを1600~2600rpmという低回転域で発揮し、アクセルを深く踏み込まなくてもスッと前へ出る力強さが魅力だった。
さらに2025年の商品改良では燃料噴射制御などを見直し、WLTCモード燃費をFFで19.5km/Lから20.2km/L、4WDで18.7km/Lから19.2km/Lへ向上。同時に黒い外装パーツと本革シートを備えた「XDドライブエディション」まで追加している。それから1年もたたずにXDが全廃となったのだから、驚きは大きい。
廃止理由をマツダは明示していない。ただ、ディーゼルは排出ガス規制への対応が難しく、販売台数が限られる小排気量車では開発・生産コストを吸収しにくい。電動化を進めながら商品体系を簡素化するなかで、存続が難しくなったと考えるのが自然だ。
「小さなマツダディーゼル」の終幕は残念
改良後のCX-30は、FF専用のe-SKYACTIV G 2.0と、FF/4WDを用意するe-SKYACTIV G 2.5へ再編された。2.5Lマイルドハイブリッドは179ps/238Nmを発生し、高回転まで滑らかに伸びる。しかしWLTCモード燃費はFFで15.5km/L、4WDで14.5km/L。XDの低回転トルクと燃費、軽油の経済性を丸ごと置き換える存在ではない。
より衝撃的なのは、マツダの小排気量ディーゼルそのものが事実上終了していることだ。MAZDA2はすでに1.5Lガソリンのみとなり、CX-30と同時にMAZDA3からも1.8Lディーゼルが消えた。カタログ上はCX-3にXDが残るものの、国内向け生産は2026年2月末で終了し、販売も在庫限りだ。
CX-30のXDは、大型SUVほど高価でも大きくもないクルマで、ディーゼルの太いトルクと長距離燃費を楽しめる貴重な存在だった。ガソリン化で静粛性や伸びやかさは得られる。それでも「小さなクルマをディーゼルで元気よく、遠くまで走らせる」というマツダらしい選択肢が失われた事実は、やはり寂しい。
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