スタイリッシュなクーペSUVのスズキ フロンクスだが、5名乗車時の荷室容量は210L。「思ったより小さい」と感じる数字だ。しかしラゲッジボードを取り外せば、一気に290Lへ拡大する。消えていた80Lはどこにあるのか? 便利な可変式荷室の仕組みを探ってみよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】あら、意外と広い!! コンパクトSUVでもかなり入るぞ(5枚)画像ギャラリー210Lは使いやすい床面を優先した状態
フロンクスの荷室容量は、ラゲッジボードを中段にセットした状態で210L。これはVDA方式によるスズキ社内測定値で、後席を使った5名乗車時の数字だ。
ポイントは、中段に置かれたラゲッジボード。その下にも空間が残っているが、210Lにはボードより下のスペースが含まれない。つまり荷室が210L分しか存在しないのではなく、床を一段高くした普段使い状態の容量なのだ。
ラゲッジボードがあることで、荷室の底が深くなりすぎず、買い物袋や旅行カバンを出し入れしやすい。荷物を降ろす際に大きく持ち上げる必要がなく、小物が荷室の底へ沈み込むことも防げる。床面をすっきり見せられるのもメリットだ。
ボードを外せば床下まで使えて80Lアップ!
大きな荷物を積みたいときは、ラゲッジボードを二つ折りにして立てかけるか、完全に取り外せばいい。ボード下に隠れていた深さを使えるため、容量は290Lへ80L増える。背の高い荷物や大きな段ボール箱、ベビーカーなどを載せる際には、この深さが効いてくる。
魔法のように荷室自体が広がるわけではない。普段は床の使いやすさを優先し、必要なときだけボード下まで荷室として開放する仕組みだ。なお、深い状態では重い荷物の積み降ろしが少し大変になり、小物も奥へ入り込みやすい。荷物の量と種類に応じた使い分けが大切になる。
さらにリアシートは6:4分割可倒式。乗員を残しながら長い荷物を積んだり、両側を倒して荷室を拡大したりできる。ラゲッジシェルフや左右のラゲッジサイドポケット、ラゲッジルームランプも標準装備だ。
210Lという数字だけなら、荷室重視のSUVとしては物足りなく見える。しかし290Lまで使える深さと、ボードを中段、立てかけ、取り外しの3通りで扱える柔軟性がある。フロンクスの荷室は広さ自慢というより、コンパクトなボディの中で容量と日常の使いやすさを巧みに切り替えるアイデア派なのだ。
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