1頭が通り過ぎても油断禁物
ただ、いくら気をつけていても、目の前に飛び出されてから避けるのは至難の業。シカが出没しやすいエリアを走るときは、最初から「見つけてすぐ安全に止まれる速度」を保つようにしておくことが大切です。「動物注意」の看板がある場所では、路肩の草むらからいきなり現れることも想定して、いつも以上に慎重な運転を心がけたいところです。
北海道庁によると、エゾシカの行動は日の出や日没の前後にもっとも活発になるとのこと。周囲が暗く、シカの姿に気づきにくい時間帯ですが、エゾシカの目はヘッドライトの光を強く反射することがあるそう。路肩で光るものに気づいたら、シカかもしれないと考えて速度を落としましょう。
また、エゾシカは群れで行動することが多いそう。1頭が目の前を無事に横切ったとしても、すぐ後ろから2頭目、3頭目が続いて飛び出してくるリスクがあるため、すぐにアクセルを踏み込むのは禁物です。クルマが近づいても道路上で立ち止まることがあるので、シカを見つけたら十分な距離を取って減速し、必要なら停止してください。
不幸にも衝突してしまった場合は、ハザードランプを点灯させて安全な場所にクルマを停め、速やかに警察へ連絡してください。衝突したシカが道路上にいても、近づいて素手で触れたり、無理に動かそうとしたりせず、その状況も警察に伝えましょう。また、車体に損傷がある場合は、外から分かる傷だけで走行できるか判断せず、クルマの状態を確認してください。走行に支障があるときは、無理をせずロードサービスを手配しましょう。負傷者がいる場合は119番で救急要請し、警察にも事故の状況を伝えてください。
北海道だけじゃない!! 野生動物との衝突に備えておきたいこと
野生動物との衝突事故は、北海道だけでなく全国の山間部や高速道路でも起こり得ます。とくにシカやイノシシといった大型動物に衝突すれば、車体が大きく損傷し、走行できなくなるおそれがあります。
旅行前には、愛車なら動物との衝突が車両保険で補償されるか、レンタカーなら車両の補償内容や事故時の自己負担額を確認しておきたいところです。
動物注意の標識がある場所では速度を抑え、突然飛び出してきても急ハンドルを切らず、まずブレーキを踏む。野生動物が多くすむ場所をクルマで通るときは、自分や同乗者、周囲の人だけでなく、動物の命も守れるよう、飛び出しに備えて走りたいところです。
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