ドライバーはダニア・アキール! ダカールでの実績も豊富
今回の挑戦でステアリングを握るのは、サウジアラビア出身のラリードライバー、ダニア・アキールだ。アキールは2021年にラリーレイドでのキャリアを開始。初出場のダカールラリーでT3クラスのトップ10入りを果たすなど、短期間で実績を積み重ねてきた。
2025年のダカールラリーではチャレンジャーカテゴリーでステージ優勝を達成。さらに2025年、2026年の世界ラリーレイド選手権(W2RC)でも複数のステージ優勝を記録している。
2024年と2025年には、Overdrive Racingがエントリーしたトヨタ・ハイラックスでFIA中東バハカップを連覇した。今回のプロジェクトでは、ダカールラリー本番だけでなく開発テストも担当する。
アキールは、新技術の開発にドライバーとしてのフィードバックを生かせることに喜びを示すとともに、さまざまな地形や環境に対応するラリーレイドは、新しい車両や技術の信頼性、耐久性を限界まで試すのに最適な舞台だとコメントしている。
水素の可能性を探るトヨタ! ダカールで得られた技術は市販車にも
DKR GR FC Hiluxの開発には、トヨタの欧州R&Dセンターをはじめ、ダカール仕様のハイラックス開発に携わってきたOverdrive Racing、ドイツ・ケルンのTOYOTA RACING GmbH、トヨタ自動車が参加している。
短期間の集中的な開発プログラムによって車両製作を完了し、現在は競技デビューに向けたテスト段階に入った。また、Jameel Motorsportがオフィシャルスポンサーを務め、デンソー、TOYO TIRE、IAVがパートナーとしてプロジェクトを支援する。
今回の挑戦は、バッテリーEVやハイブリッド、燃料電池など、複数の技術を活用してカーボンニュートラルを目指すトヨタの「マルチパスウェイ」戦略の一環でもある。
特にダカールラリーでは、長距離を走行する性能だけでなく、砂漠の高温環境や激しい振動、衝撃への耐久性も問われる。燃料電池スタックや高圧水素タンク、冷却システムなどにとって、厳しい実証の場となるはずだ。
今回の発表では航続距離や水素の補給方法、走行テストの具体的な結果などは明らかになっていない。そうした課題にどのように対応するかも、今後の注目点となる。トヨタはダカールで得られた知見を、将来の市販車や燃料電池技術の開発に生かす方針だ。楽しみだ!!
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