■三菱 RVR 2017年9月販売台数120台
RVRはいろいろな機能のバランスが優れている。ボディサイズは全長が4365mm、全幅は1770mmだから比較的コンパクトだが、プラットフォームはアウトランダーと共通で、ホイールベースも同じ数値だから2670mmと長い。
ボディが短いために混雑した街中でも運転がしやすく、なおかつ長いホイールベースによって後席の足元空間に相応のゆとりを持たせた。
そして全長の割にホイールベースが長いので、前後のオーバーハング(ボディがホイールから前後に張り出した部分)が短く抑えられ、カーブを曲がる時には慣性の影響を受けにくい。従って走行安定性も良好だ。
操舵感は適度に機敏だが、下り坂のカーブで危険を回避するためにブレーキを踏むような操作を強いられても、後輪の接地性を損ないにくい。適度なスポーティ感覚と安定性を両立させた。
そして4WDは電子制御される多板クラッチを介して前後輪に駆動を配分する乗用車に多いタイプだが、ロックモードも備わるから駆動力の伝達効率を高められる。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)には195mmの余裕があるから、悪路のデコボコも乗り越えやすい。舗装路での安定性と悪路走破力のバランスも良い。
さらにマイナーチェンジでは単眼カメラと赤外線レーザーを併用する緊急自動ブレーキが追加設定され、歩行者の検知も可能とした。
安全装備の充実によって、選びやすいSUVとなっている。上級のGは各種の装備を充実させながら、2WDの価格は230万4720円、4WDが254万1240円だから割安感でも注目される。
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