一般的なセダンタイプのパトカーとは異なる、クーペやスーパースポーツベースのパトカーは迫力あるスタイリングでなかなか目立つ存在だ。
かつてはNSXやGTO、GT-Rなどがパトカー化されて話題になり、近年ではやフェアレディZニスモが登場、イベントなどで大人気だ。
そんな「かっこいい!」パトカーにレクサスの流麗なクーペ、LC500が登場したぞ!
文・写真/有村拓真
【画像ギャラリー】本文未掲載のノーマルLC500の写真も! レクサスLC500パトカーが栃木県警に降臨!
■県民からの寄贈によりレクサスLC500パトカーが登場!
2020年9月18日金曜日、栃木県庁昭和館前において、レクサスLC500パトカーの寄贈式が行われた。今回も2018年に日産R35GT-Rパトカーを寄贈された栃木県内の会社役員中村和男さんが寄贈され、福田富一県知事や原田義久県警本部長、栃木トヨタの新井孝則社長らが出席した。
導入の経緯は「交通事故の防止にぜひ役立ててほしい。目立つ車の方が抑止力になる」と寄贈の申し出が2019年の7月にあり、県警内で同じ方から2度目となる寄贈についての検討を行うなどし、申し出を受けて本年2月にパトカーが完成した。
金額としては警察車両への架装費用込で約1740万円だ。日産GT-Rパトカーが約1870万円だったので、そちらよりは130万円ほどお安い。
■もちろん性能はじゅうぶん! SNSでも話題沸騰で早くも存在感を発揮
LCパトカーのベースはLC500のV8エンジン搭載のガソリン仕様で、総排気量は約5000cc、最高出力が351kW(477PS)/7100rpm、最大トルクは540Nm/4800rpm、トランスミッションは10速AT、駆動方式は2WD(FR)となっている。
塗装については白地をベースに黒を部分塗装したとのこと。
無線機やサイレンアンプも当然のことながら搭載されているが、無線機は技術の進歩で小型化できていることや、そもそもラグジュアリークーペの広々とした居住性を持つLCなので、それらの装備が車内にあってもストレスなく任務に当たることができそうだ。
無線アンテナも車内に装着されている。ナンバープレートも「・110」とGT-RやNSX、Z33ニスモパトカーも同じ数字だ。
リアに配されているLC500エンブレムの位置は、ポリスロゴが貼付される関係で本来の位置と違って右側に備わっている。
県警担当者らの話として、パトカーの文字配置などを決めるデザイン段階で、エンブレムは位置をズラさずに取り払ってしまおうかという意見もあったそうだが、寄贈車ということもあり、結果的にはエンスー好みな雰囲気となっている。
前回寄贈された日産GT-Rパトカーは高速隊に所属しているが、今回のLC500パトカーについては一般道路を主に管轄する交通機動隊に配備された。
普段、クラウンアスリートのパトカーなどで警らを行う隊員らにとっては、ドライビングポジションに大きな差がある車種を運転するので「慣れない車なので緊張する」との意見が多かったとか。
9月23日に行われた宇都宮環状線を一周する「宮ポリス合同パトロール」で正式に稼働が開始され、9月27日に那須町で行われたスーパーカーパレードにもGT-Rパトカーやインプレッサパトカーとともに参加し、抜群の存在感を発揮して安全運転啓発活動を行った。
各種報道でLCパトカーを知った人も多く、またSNS上などでもパトカーマニアやカーマニア問わず、様々な意見が多数聞かれ、注目の的となっている。
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