■EV 2台持ちのホンネ!?
また、充電するにもお金がかかる。EVが少ないときは使い放題だった。が、その特典はなくなっている。主に充電施設でChaDeMo急速充電する人は、NCS(日本充電サービス)などの充電カードが必要だ。これは月に4000円程度の会費を取られるし、充電するときも1分ごとに課金される。30分の充電で500円弱ほど支払うことになるが、FCVの水素充填の料金と比べると割安だ。
一軒家やオール電化をうたっているマンションなどでは単相200Vの普通充電も行うことができる。契約方法や地域によって充電コストは変わってくるが、時間帯別の夜間電力を使えば1kWあたり20円程度だ。乗り方で電費も変わってくるが、おおよそガソリン代の半分くらいで済む計算になる。もちろん、満充電までの時間は長い。
最近はショッピングモールなどに設置されている無料の充電施設を探して充電している人も少なくない。この手を使えば電気代をぐっと下げることが可能だろう。ただし、競争が激しいから、充電待ちを覚悟する必要がある。充電時間も制限されてしまう。
年間に走る距離によってトータルコストは変わってくるが、距離を走る人にとってはEVは魅力的だと感じられるはずだ。買うときは高いが、維持費は安いと思う。
片岡英明さんのホンダe だが、お得感よりも、乗る人のライフスタイルに合っているかのほうが重要だろう。気持ちいい加速や卓越した静粛性に惚れこんだら、もう内燃機関のクルマには乗れなくなる。だが、エンジン音が耳に心地よいとか、充電するのが面倒だ、という人はEVじゃないほうがいい。
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