■狙い目の登録済み未使用車はこれだ!
今の狙い目は、2020年に大幅改良を受けたモデルたちだ。まずは全てを電動化したボルボは、ガソリンやクリーンディーゼルの登録済み未使用車が多く見受けられる。
特に好評だったクリーンディーゼルは絶版。欲しいなら今がチャンスといえよう。またプジョー3008は、フェイスリフトを含むマイナーチェンジを実施したため、前期マスクの登録済み未使用車が多い。
特別仕様車からカタログモデルへと切り替えられたVWのコンパクトSUV、Tクロスも特別仕様車がお得なプライスを掲げている。また店舗の顧客にも、登録済み未使用車を希望する人もいるため、検索サイトに掲載前に売れてしまうケースもある。
正規ディーラーの認定中古車販売店に、在庫の有無を問い合わせてみるのも一つの方法だ。
■登録済み未使用車購入の注意点とは?
登録済み未使用車の購入時の注意について前出のA氏に伺った。
第一に、欲しいクルマの新車の購入も併せて検討することを勧める。なぜ新車と思うかもしれないが、これは新車購入時との総額をしっかりと比べるため。
例えば、様々な販売促進キャンペーンなどが実施されているタイミングならば、新車でも総額の差が少ないケースもあるからだ。店頭で、登録済み未使用車の交渉を始めると、セールスからは現品限りと即決を求められるため、冷静な判断がしにくいこともある。
また中古車店のなかには、ローン利用や特定のオプション購入がマストとなることなど独自ルールを定めている場合もある。これは車両価格を抑えながら、諸費用やオプションで利益を上げるため。それらを含め、総額でお買い得ならば問題ないが、トラブルに繋がらぬようにしっかりと確認が必要だ。
一般の中古車店では、メーカー保証の継続をしっかりと行ってくれることも確認しよう。新車保証の継承はご自身で、などと言う店舗は、アフターサービスも期待できないだろう。
A氏は、試乗車などの販売店で使用したクルマは勧めないという。これは車両が短期間でも、どのようなストレスを受けたか、知ることができないためだ。
また新車セールスだった経験からA氏は、輸入車ブランドの世界観まで味わいたいならば、高くとも新車を買うべきだともいう。
例えば、同じ系列の認定中古車店で購入すれば、その後のサービスの拠点は、新車ディーラーとなることが多い。その新車ディーラーでは、新型車発表会などの様々なイベントが開催される。
もちろん、来店する顧客に必要なサービスは提供されるが、新車セールスにとって、自分から高価なクルマを買ってくれた顧客には、強い思い入れがある。手厚いおもてなしを期待するならば、担当の新車セールスの存在は大きいのだ。
「狙いの車種だけに思い入れがあり、クルマの知識がある方なら、登録済み未使用車も選択のひとつでしょう。ただ輸入車を所有する満足感やブランドの世界観を味わいたいなら、新車を買うほうがきっと満足できると思います」と締めくくってくれた。
高価な買い物だけに、目先の価格だけに捕らわれず、しっかりと検討をしてほしい。
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