イギリスが誇る自動車ブランドといえばロールス・ロイスを筆頭に、ベントレー、マクラーレン、ミニ、ローバーなどそうそうたるブランドが並ぶ(資本は海外に流れたけれど……)。
そんなイギリスの超名門に肩を並べるのがスポーツカーブランド「モーガン」。そんなモーガンが日本でもより買いやすくなったという。
モーガンといえば木製フレームなどを現代でも採用するなど、職人のこだわり満載のクルマ。イギリスの名門を日本で乗りこなす、そんなことも夢ではない!?
文/写真:ベストカー編集部
ベストカー2018年5月26日号
■超軽量マシンを日本でも乗りこなせ!?
老舗のブリティッシュスポーツカーメーカー、モーガンがこのほど、正式に日本導入を開始した。
英国のモーガンモーターカンパニーは現在、純粋な英国資本のメーカーとしては唯一の存在であることは実はあまり知られていなかったりする。
それもそのはず、モーガンといえば1909年に創立された英国ウスターシャーのマルヴァーンでハンドメイドのスポーツカーを生産し続ける、日本でも知る人ぞ知るエンスー向けスポーツカーメーカーだからだ。
これまで日本では1968年からモーガンオートタカノが販売代理店の窓口となり、2002年以降にモーガンオートイワセがそれを引き継いだ。
今回、新たに英国のモーガンモーターカンパニーと正規輸入販売契約を交わしたのは、ケータハムカーズジャパンも運営しているエスシーアイだ。
全国8店舗で日本でのモーガン販売を行うのだが、それまでのモーガンオートイワセは新たに「モーガンカーズ東京」の名称に変わり、正規販売店としてモーガンの販売を継続することになった。
日本に導入されるのは英国で展開されている「3WHEELER」(766万8000円)、「4/4」(766万8000円)、「PLUS 4」(820万8000円)、「ROADSTER」(993万6000円)の4モデル(価格はいずれも税込み)。
■気になるモデルをチェック!!
【3WHEELER】
フロントにハーレーダビッドソンと同様のS&S社製V2、2Lエンジン(69㎰/13.2kgm)をむき出しにしたまま搭載するスポーツカー。
前輪が2輪、後輪が1輪というユニークなスタイルが特徴で、車重585kgという軽量さを武器に最高速度は185km/h、0-100km/h加速は7.0秒を誇る。
ボディサイズは全長3290×全幅1740×全高1105mmで、ホイールベースは2390mm。トランスミッションはマツダ製5MTを採用する。
【モーガン4/4】
1936年の量産開始以来、量産車としては82年という最も長い歴史を持つ伝統的なモデルで、基本設計はその頃から継承されている。
そのデザインはロングノーズ、ショートデッキのトラディショナルスタイルを貫く。パワートレーンは112ps/13.4kgmを発揮するフォード製直4、1.6Lエンジンで、これに5MTを組み合わせている。
ボディにスーパーフォーミング加工と手加工を組み合わせたアルミ製パネルを採用することで車重は795kgに抑えられている。
ボディサイズは全長4010×全幅1630×全高1220mm、ホイールベースは2490mm。
【モーガンPLUS4】
4/4よりも全幅を90mm拡大したボディを持ち、フォード製直4、2L直噴DOHCエンジン(156ps/20.5kgm)を搭載することで走りを強化したモデル。
ブラックのPVC製イージーアップフードを標準装備し、ひとりでも簡単にフードを上げ下ろしできる。均等な重量配分でモーガンならではの走りが味わえる。
ボディサイズは全長4010×全幅1720×全高1220mm、ホイールベース2490mm。車重は927kgで、最高速度は189km/h。
【モーガンROADSTER】
モーガンのクラシックモデル中、最もパワフルなエンジンと6MTを備えたオープンカー。
フォード製V6、3.7LDOHCは284ps/35.9kgmを発揮し、6MTとの組み合わせで最高速度225km/h、0-100km/h加速5.5秒。
ボディサイズは全長4010×全幅1720×全高1220mm、ホイールベースは2490mm。
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