ケチケチカーライフなんて送りたくもない! でも、無駄は極力排したいというのは当然のこと。そう、「節約カーライフ」のススメである。「節約」とは、無駄を排してでも必要なところにはしっかりとお金をかける、という前向きな取り組みだ。節約=ケチケチではないというのが大前提。どうせなら楽しんで、無駄な出費もグンと抑えたい。
ここではガソリンカード・ETC・自動車保険・JAFの会員証などのカシコイ活用術をご紹介!
※本記事は2017年3月時点のものです。
文:ベストカー編集部、青山元男
写真:Shutterstock.com、ベストカー編集部
初出:ベストカー2017年3月26日号
虎の巻 その1…ガソリンカードを利用して年間7万円もお得に!
まずはガソリンカードの上手な活用法。同じスタンドでの給油なら少しでもお得になることを知っておきたい。下記に厳選したおすすめのものを挙げたが、年会費が無料になるカードや、ガソリンの給油量(利用金額)に応じて1カ月で最大6000円キャッシュバックのところもある。これはオイシイ。
例えばこれらのガソリンカードを利用すればお得になる!
■JCBドライバーズプラスカード…高速道路、ガソリンスタンド利用ぶんが1カ月最大6000円キャッシュバック。
■シェル スターレックスカード…使うほどに昭和シェル石油での利用がお得に。ハイオクが10円/Lも安くなる。
■NTTグループカード…NTTグループの携帯料金がお得になり、出光で給油すれば2円/Lの割引に。
■NTTグループカードゴールド…年間100万円以上のカード利用なら次年度年会費無料。また、出光で給油すれば2円/L割引される。
■出光カードまいどプラス…出光で給油すれば、いつでもガソリン給油2円/L、灯油1円/Lを値引き。
■ETC/JCBカード(一体型)…ETCやJCBカードの利用金額に応じて、ひと月最大6000円のキャッシュバック。ほぼ毎日クルマに乗る人には有効だ。
※最新の情報は各ガソリンカードのホームページなどでご確認ください。
虎の巻 その2…ETC割引活用で節約ドライブ
高速道路を頻繁に利用するのなら、ETC装着車を対象とした割引を賢く利用したい。一般ドライバーに有効なのは ①平日朝夕割引 ②マイレージサービス ③休日割引 ④深夜割引の4つ。
なかでも特に有効なのが、土日祝日に地方部高速道路をETCシステムで利用すれば適用される「休日割引」と、深夜(0~4時)にETCで高速道路を利用する全車種に適用される「深夜割引」のふたつ。いずれも通行料金が3割引になる。
また2016年4月に始まったETC割引として、「ETC2.0割引」、「外環道迂回利用割引」というものもある。
ETC2.0割引はその名のとおりETC2.0装着車が対象で、割引対象区間は圏央道の茅ヶ崎JCT~海老名JCT&海老名~木更津JCTと、新湘南バイパスの藤沢~茅ヶ崎JCT。この割引が適用されると例えば通常のETC車では2690円かかる圏央厚木~白岡菖蒲区間が2450円で利用できる。
外環道迂回利用割引は、やや割引の適用条件が複雑だが、適用されれば外環道を1JCT間だけ迂回利用しても、外環道の通行料金が割り引かれる。こちらも上手く活用したい。
※最新の情報はホームページなどでご確認ください。
虎の巻 その3…何気なく継続しがちな自動車保険で損をしないためには?
保険料を抑えたいのなら、第一に活用したいのが通販型自動車保険。ディーラーやガソリンスタンドが窓口になる代理店型だと、代理店手数料がかかるので保険料が高くなる傾向がある。通販型だと手続きの手間が多少は増えるが保険料が安くなる。早期契約割引やインターネット割引など各種割引もあったりする。
リスク細分型自動車保険も保険料節約の強い味方になる。「保険料は走った分だけ」で知られる走行距離別保険料や「大人になって良かった」で知られる年齢別保険料がリスク細分型の特徴だ。契約者やクルマの使い方で保険料が変わる。ほかにもクルマの使用目的別保険料といったものもあり、自分の条件が合致すれば保険料はグッと安くなる。
リスク細分型による保険料節約で重要なのが見積もり。多くの会社を比較するのは手間だが、保険一括見積サイトならまとめて申し込める。
また、26歳未満不担保(限定補償)や家族限定といった保険条件の見直しでも保険料が抑えられる。年齢条件は知っている人も多いが、家族限定のほか、本人限定や夫婦限定といった保険料がさらに抑えられる条件もある。
一括見積サイトから申し込み各社の回答があれば、あとはそれぞれの会社のサイトで細かく条件を変えて見積もれば、一番安い会社が見つかる。
契約時期による割引もあるので見積もりは遅くとも更新2カ月前には始めたい。また保険料は頻繁に変わるし、契約者年齢なども変化するので見直しは毎年行うべき。
虎の巻 その4…コンビニでも使えるJAF会員証で優待を受ける
知っていたつもりだったが、JAF会員なら全国約4万施設で優待を受けられ、コンビニでも使える。へぇ、便利。ほんの一部だがお得優待をご紹介。
【全国4万施設で優待】…全国のテーマパーク、宿泊施設、温泉、レストランなどで優待を受けられる。例えばカフェなら10%オフなど。通年優待だから何度も利用できるところも嬉しい。
【期間限定特典もある】…上記のテーマパークやレストランなどの施設。通常は10%オフなどが多いが、期間限定で30%オフという場合も。これは凄い。
【旅行もグンとお得に!】…例えば海外旅行ならHISやANAスカイホリデー、国内なら日本旅行などのツアー会社とのパック料金でよりお得に出かけられる。
【永年継続にも特典】…例えば30年以上の会員は「プレミアムご優待」。さらに割安な特典が多彩にある。
※最新の情報は「JAF 優待」で検索してご確認ください。
虎の巻 その5…給油の割引で実感。電力自由化
電力自由化により、電力契約を新たに結べば恩恵を得られるケースも! まずは「ENEOSでんき」。今年3月31日までの契約なら“1カ月の基本料金が0円”などがウリだが、ENEOSカード支払いにすると、給油すれば“ガソリン代1円/1L値引き”。ベストカー編集部員もここと契約し、夏場の電気代が以前より1カ月3000円以上違う! と実感している(※詳細は「ENEOSでんき」で検索)。
お次は「昭和シェル石油」の電力プラン。ここはクルマユーザーを意識した特典が目玉で、“ハイオク、レギュラーともに10円/1L値引き”(ただし東京電力管内限定)。これはオイシイぞ(※詳細は「昭和シェル石油」で検索)。
九州では馴染みの新出光も、ブランド名「イデックスでんき」でガソリンスタンドのセット特典を実施。電気とスタンドのセット利用で契約し、クレジットカード支払いにするとポイントが3倍になる(※詳細は「イデックスでんき」で検索)。
虎の巻 その6…クルマ買い換えで20万円得をする
クルマの買い換え時ほど、損をするかそうでないかの差が出るものはない。普通にディーラーに下取りに出すと、ほとんどの場合、10万円単位で損をする。
ベストはやはり買い取り専門店に査定してもらうこと。その際も一社だけでなく、複数の会社に見てもらうのが鉄則。一社だけでは提示された買い取り額が、高いのか安いのかの判断もできないからだ。
その際に便利なのがネットを使った一括査定。ここで高い買い取り額を提示した上位3社ほどに絞って、実際にクルマを見てもらうといい。
実車を見ての査定では、ネットで提示された額を下回ることがあるが、必要以上の買い取り額低下を避けるには、複数の会社に同時に実車を見てもらうのがオススメ。買い取り店同士で「向こうに持ってかれまい」と牽制しあうので、軽度のマイナス要素なら見逃すことも。
また、買い取り店側から買い取り希望額を聞かれても、絶対に言わないというのも鉄則だ。言うべきセリフは「一番高い価格を出したところに売ります」。これだけだ。
【番外コラム】ナニワのカー用品評論家オススメ節約カーライフ的GOODS
(ナニワのカー用品評論家・松平智敬)
クルマで節約といえば、なんといっても「燃費」。燃料の改質や燃料ラインの洗浄も有効だが、ここはエンジンオイルで攻めてみたい。となれば、イチオシはカストロールの「EDGE 0W-20」。粘度が低いからエンジン内部での抵抗が小さい。そのぶん燃費がよくなるというわけだ。以前は粘度が低いと、高回転エンジンは油膜切れを起こすなどといわれていたが、高品質な化学合成油なので心配ない。
省燃費運転をして燃料代を節約するなら、燃費管理アプリがオススメ。ソフト99の「どらあぷ」なら燃費達成度がわかるから、ゲーム感覚で燃費管理ができる。燃費に目覚めれば、省燃費運転が身に付きやすいといえよう。
省燃費で節約につなげるもうひとつの方法は、目的地までの最適化。もちろん、そのためにはカーナビを使うのだが、ここで紹介したいのは自身も渋滞情報を取得し、対応ナビにその情報を補完するETC2.0だ。代表格はデンソーの「DIU-A010」。お手ごろ価格で音声機能付きというのがウレシイ。
電気系で節約を目指すなら、一番効果的といわれているのがアーシング。通電性能を上げて、電子パーツの性能を最大限にアップさせるのだ。売れ筋はHKSの「サークルアースシステム」。24金メッキというゴージャスさが人気の秘密だ。発電系統の負荷が下がるからエンジンの負担が減って、最終的には燃費改善につながるというわけだ。
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