脳トレにもなる令和のMT車5選! 運転の楽しさを再発見できる!! 今こそおじさんに乗ってほしい理由

脳トレにもなる令和のMT車5選! 運転の楽しさを再発見できる!! 今こそおじさんに乗ってほしい理由

 かつてMT車に親しんだおじさん世代にとって、運転の楽しさを再発見できるのが“令和のMT車”。今どきのMT車は「安全」「軽快」「経済的」と三拍子揃っているんです。今回は、MT車にもう一度乗りたいと考える50〜60代男性に向けて、脳トレにもなる楽しいモデルを厳選してご紹介します。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トビラ写真(maskin@Adobe Stock)

【画像ギャラリー】MT車は運転が楽しくボケ防止になるおじさんの終のクルマだ!(9枚)画像ギャラリー

おじさんがMT車に「今」乗るべき理由

クラッチ、ブレーキ、アクセルの3ペダルとマニュアル操作による、自分の意志で操る感覚は捨てがたい
クラッチ、ブレーキ、アクセルの3ペダルとマニュアル操作による、自分の意志で操る感覚は捨てがたい

 MT(マニュアルトランスミッション)車といえば、かつては運転の主流でした。しかし現在の新車販売におけるMT車の比率はわずか数パーセント。そんな状況下でもMT車を選ぶ価値は確かにあります。

 一番の理由は、「運転が楽しい」から。AT車に慣れた今こそ、自分の意思でギアを選び、クラッチを踏んでシフトチェンジする感覚は新鮮です。加えて、MT操作は脳の活性化にもつながり、加齢による判断力の低下を補う“脳トレ”的な効果も注目されています。

 しかも近年のMT車は、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備も充実。昔の「危ない」「疲れる」イメージを払拭し、快適なドライブを実現しています。

お薦めMT車その1:マツダ ロードスター(6MT・289万8500円〜)

1010~1040㎏という軽量ボディに136ps/15.5kgmを発生する1.5L、直4エンジンに6MTを組み合わせる(6ATもあり)
1010~1040㎏という軽量ボディに136ps/15.5kgmを発生する1.5L、直4エンジンに6MTを組み合わせる(6ATもあり)

 もはや語るまでもないかもしれません。本格的なスポーツドライビングを楽しみたいなら、やはりロードスター。6速MTの操作フィールは業界随一で、クルマとの一体感を味わえます。

 FR(後輪駆動)の軽量ボディによるハンドリングは、「走る楽しさ」を再認識させてくれるはず。週末ドライブや峠道をじっくり楽しみたい人にぴったりです。

ロードスターのMTのシフトフィールは気持ちいい
ロードスターのMTのシフトフィールは気持ちいい

お薦めMT車その2:トヨタ ヤリス 1.5L ガソリン車(6MT・155万円〜)

トヨタ ヤリス(1.5Lガソリン/6MT X:169万9500円~) 1.5Lのベーシックなグレードだが、MTシフトで意外とスポーティな走りが楽しめる
トヨタ ヤリス(1.5Lガソリン/6MT X:169万9500円~) 1.5Lのベーシックなグレードだが、MTシフトで意外とスポーティな走りが楽しめる

 GRヤリスでしょと思った方はごめんなさい。GRヤリスは272psの1.6L、直3ターボで272ps/37.7kgmと、WRCマシン譲りのモンスターマシン。加速フィールもホットハッチのレベルじゃない。しかも価格は396万~456万円とお高い。

 実はノーマルのヤリスのなかに、1トンを切っている車重で、MTがあります。実際に乗ってみると、ただの廉価版グレードと思いきや、けっこう楽しいです。

 車重はXが980kg、Gが990kgと1トンを切っていますし、エンジンは自然吸気の1.5L、直3、120ps/14.8kgmを発生。

 お世辞にもパワーがあるといえまぜんが、意外や意外、高回転までブン回して楽しめるし、以前の4気筒よりもはるかにスムーズに気持ちよく吹け上がります。

 このヤリスのMT車は、シフトフィールも欧州車的で、それほどショートストロークではないが、小気味よくつながります。

 クセのない素直なハンドリングもなかなか気持ちがいいし、こりゃハイブリッドやガソリン車のCVTより、素うどん的なよさがあっていいかも。乗り心地いいし、大穴かもしれません。

 そしてヤリスのMTの価格は、Xの6速MTなら、なんと169万9500円から! ロードスターの半額くらいで買えるのですから最高じゃないでしょうか。

お薦めMT車その3:ホンダN-ONE(6MT・199万9800円)

ホンダN-ONE スポーティグレードのRS。搭載されるS07B型エンジンは658cc直3ターボで64ps/10.6kgmを発生する。価格は6MT、CVTともに199万9800円
ホンダN-ONE スポーティグレードのRS。搭載されるS07B型エンジンは658cc直3ターボで64ps/10.6kgmを発生する。価格は6MT、CVTともに199万9800円

 車重840㎏のボディに660cc、3気筒ターボエンジン、S660譲りの6速MTを搭載。このターボエンジンはレスポンスが素晴らしくシャープに回り、まるでNAエンジンのようなフィールです。

 6速MTはカチッと決まるシフトフィールだけでも楽しいですが、1~4速までクロスレシオとしたことでキビキビと走らせることができます。

 価格は199万9800円と、軽ながらスイスポに迫ってしまうが、維持費重視ならこっち。筆者は生産終了したアルトワークスもしくはこのN-ONE RSを購入し、週末、ジムカーナコースで走らせてみるのもいいかなと思っています。

お薦めMT車その4:スズキ スイフト(MXハイブリッド5MT・192万2800円)

ボディ、シャシーが凄くいい。先代よりは重くなったけど、それでも充分軽い。この軽さとボディのしっかり感のバランスが絶妙! 3気筒1.2Lエンジンとのバランスも超絶
ボディ、シャシーが凄くいい。先代よりは重くなったけど、それでも充分軽い。この軽さとボディのしっかり感のバランスが絶妙! 3気筒1.2Lエンジンとのバランスも超絶

 スイフトは、「軽快な走り」「コンパクトサイズ」「コストパフォーマンス」が揃った好バランスな1台です。 82ps/11kgm+3.1ps/6.1kgmを発生する1.2L直3マイルドハイブリッドを搭載しています。

 現行モデルでも5MTが継続設定されており、安全装備のアップデートも魅力です。特にアダプティブクルーズコントロールの搭載により、MT車での長距離運転もぐっと楽になりました。日常と趣味を両立できる1台です。

お薦めMT車その5:ダイハツ ハイゼットトラック(スタンダード、5MT・1028500円~

ハイゼットトラックエクストラ。最小回転半径も3.6mと小回りもバッチリ
ハイゼットトラックエクストラ。最小回転半径も3.6mと小回りもバッチリ

 「昔は軽トラで畑道をよく走ったなぁ」という記憶のある方におすすめなのが、ダイハツ ハイゼットトラック。5速MTは今も健在で、シンプルかつタフな走りが魅力です。とはいっても昔の軽トラではありません。現代の軽トラは質感も高いです。

 実用車ながら、MTの面白さを味わえる車種としても優秀。軽トラ特有の視界の良さと操作感は、昔ながらの「運転の原点」を思い出させてくれます。荷台を活用すれば、趣味のDIYやキャンプにも活躍!

とても軽商用トラックとは思えないハイゼットトラックのコクピット。写真はCVT
とても軽商用トラックとは思えないハイゼットトラックのコクピット。写真はCVT

 スズキキャリイもありますが、今回は大型メーターを採用し、安っぽくないダイハツハイゼットトラックをおススメしたい。

 新採用されたCVTも秀逸だが、やはり5速MTのほうが超楽しい。ボディは770㎏と軽く、46psの直3NAエンジンは、アクセルを強く踏むと出足がよすぎて「超楽しい」と感じる人が多いハズ。快適志向の人ならシートがリクライニングできて室内の広いジャンボ(109万4500円)がおススメです。

編集部まとめ:MT車再デビューを成功させる3つの心得

MT車に当初は慣れないかもしれないが、数日で感覚が戻るでしょう。ボケ防止にMT車はやはりいい
MT車に当初は慣れないかもしれないが、数日で感覚が戻るでしょう。ボケ防止にMT車はやはりいい

 まず、MTに慣れるまで焦らないこと。最初はぎこちなくてもOK。数日で感覚が戻ります。2つめは軽いクルマから始めること。小型車や軽トラは扱いやすく再挑戦にも最適です。3つ目は安全装備付きモデルを選ぶこと。自動ブレーキや横滑り防止装置などが安心を後押しします。

 MT車は単なる移動手段ではなく、「操る楽しさ」を取り戻すツールです。特にクルマ文化を経験してきた50〜60代には、運転の愉しみを再発見する絶好の機会。今こそ、MT車との再会で“心のアクセル”を踏み込んでみませんか?

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