「ジムニーを買いたくても買えない」。そんな声がネットに溢れている。というのも、ジムニーが人気過ぎて納期がかなり延びているというのだ。特に生産台数の少ないジムニーシエラは1年を超えるという。
いったいどうなっているんだ!? ということで関係各所に取材してみました。楽しいクルマなので早くファンの元に届くといいな~、と思っております。
文:ベストカーWeb編集部/写真:平野学
■納期は非公開、生産台数も非公開!?
まずはジムニーを生産しているスズキに現在の納期や生産状況を聞いてみた。きっとジムニーの受注が多くて嬉しい悲鳴だろうな、と思って広報部に電話してみる。
「申し訳ございません。納期についてはグレード、販売会社さんによっても異なるのでお答えできません。また1日あたりの生産台数などもお答えできません」。
おおっとーなるほど。確かにお客さんを待たせているメーカーの立場から「いま必死こいて作ってるからこれくらい待ってくれ」と発表するのはしんどい話か。
で、あれば、直接販売店に取材して、いまどれくらい納期待ちが伸びているのか調査してみましょう!
【首都圏A店】
ジムニー納期:7~10カ月待ち
ジムニーシエラ納期:10~12カ月待ち
【関東B店】
ジムニー納期:9~12カ月待ち
ジムニーシエラ納期:12~15カ月待ち(!?)
【関西C店】
ジムニー納期:6カ月以上
ジムニーシエラ納期:12カ月以上
【東北D店】
ジムニー納期:6カ月以上
ジムニーシエラ:12カ月以上
おおむねこんな感じだ。ジムニーは平均で9カ月程度、シエラは12カ月ほど納期がかかっているとまとめることができる。シエラは元々の生産台数が少なく、軽自動車ジムニーのほうがお客さんの手に渡るのが早い。
気になるのが地方のディーラーになるほど納期が「ザックリ」していること。「メーカーから来ている情報が頼りでして。それによれば半年以上としか言えないんです」という担当者もいた。
東北のあるディーラーでは「雪の季節に間に合うかどうかくらい教えてほしいです…」という悲哀に満ちた声も聞こえてきたほど。
一般的に、納期があまりに長くなると製造ラインの稼働率を見直して増産体制を組むものなのだが、果たしてジムニー&ジムニーシエラもそうした対策が実施されるのだろうか。
嬉しい悲鳴を上げているであろうスズキさん、頑張ってください!!
■売れ筋カラーはグリーンとイエロー!!
さてせっかくディーラーに取材しているので、営業さんに売れ筋グレードなども調査してみました。
新型ジムニーはカラーもカラフルで新しい世界を拓いたともいえる存在。実際はどんなカラーやグレードが売れているのだろうか?
「カラーでいえばグリーンとイエロー、グレードはXCが優勢かなという感じです。思った以上にATの受注が多くて、日常のアシとして購入される方が多いようにも思います」とは某ディーラーの店長S氏。
カラーもグリーンやイエローが売れるというのもなんだか嬉しいですね。自動ブレーキ標準装備の最上級グレードXCが売れているのも納得だ。1日あたりの受注台数はどれくらいなのだろうか?
「週末で10台ほど受注しました。ハスラーの時もかなりご好評をいただきましたが、ジムニーはそれ以上です。発売後2、3日のうちは納期は最長6カ月だったんですけどね、いまやシエラは1年を超えています……」とは某ディーラー店長M氏。
ということで、実際に調査してみるとジムニーの納期がかなり長いのだが、上述のように、今後メーカーも増産体制を整えるとみられる。やがて納期は短くなるはずだ。
とはいえ欲しい人はディーラーに急いだほうがいいことに違いはない。
空前の大ヒットとなっているジムニー、今後も話題を振りまいてくれそうだ。
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