伝説の名車インプレッサWRX STi 22B 超性能と矜持 絶品モノは3000万円超!!

公道で乗れる、メーカー純正ラリーカーの完璧なレプリカ

 22Bの開発テーマは、「Impreza World Rally Car ’97(WRカー)のイメージを極力再現し、市販車として国内法規に合致すること」。96年以前は4ドアモデルのWRXをベースに戦っていたのが、97年は新たな規定により、FFを4WDに換装してして空力パーツを取り付けることができるようになったため、97年のWRカーは、FF2ドアクーペのインプレッサ「リトナ」をベースにつくられたものだった。

 つまり、96年と97年のマシンは、同じ市販車ベースではあるものの、モデルは全くの別物。WRカーはレースで勝つためのモデルであり、プロが操る仕事場だ。当然市販車とはあらゆる面で違いがあるが、スバルは見事な技術でそれを乗り越えた。ちなみにリトナは日本で販売不振だったため、96年には2ドアの「WRX Type R STi」と入れ替わる形で廃止されている。

2ドアクーペのインプレッサ「リトナ」。日本では販売不振のため、WRX Type R STiと入れ替わる形で廃止されたが、リトナがなければ22Bも誕生しなかったかもしれない
2ドアクーペのインプレッサ「リトナ」。日本では販売不振のため、WRX Type R STiと入れ替わる形で廃止されたが、リトナがなければ22Bも誕生しなかったかもしれない

 22Bは、競技に参加するために造られたストイックなホモロゲーションモデルでもなく、アフターパーツだけで仕上げられたライトチューンでもない。スバル謹製の「公道で乗れる、メーカー純正ラリーカーの完璧なレプリカ」モデルだ。

 WRカーのように濃厚なチューンを施しながら、日常での扱いやすさからハードなスポーツ走行にも応える総合的な運動性能、市販車としての安全性、維持のしやすさ、そしてラリー覇者というステータス性を見事に表現したディテールで、マニアの心を完璧に満足させるモデルとなっていた、22B。手作りに近い手法で、心を込めて400台を製作された、そんなスバルの矜持も、22Bの魅力となっているのかもしれない。

【画像ギャラリー】スバルのWRC挑戦の黄金期を支えた、インプレッサ/WRX・STiのコンプリートカーの歴史を写真で振り返る(21枚)画像ギャラリー

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