ブリヂストン、トーヨータイヤ……2022年ニュータイヤをベストカー独自チェック!

■トーヨータイヤ トランパスmp7 〜専用タイヤのパイオニアがウエット性能を大幅向上!!〜

■サマータイヤ
■サイズラインナップ:185/70R14~225/45R18(全28サイズ)
■実勢価格:1月発売予定

●どんなタイヤだ?

トーヨータイヤ トランパスmp7。向かって右が外側。剛性のある大型ブロックでミニバンの高重心を受け止める。排水性も高い
トーヨータイヤ トランパスmp7。向かって右が外側。剛性のある大型ブロックでミニバンの高重心を受け止める。排水性も高い

 『専用タイヤ』という考え方をいち早く取り入れ、ミニバン専用の『トランパス』を1995年に投入したトーヨータイヤ。その最新作となるのが『トランパスmp7』だ。

 見た瞬間に「おっ、これは雨に強そう!!」と印象付ける太く深い3本のストレートグルーブが刻まれたトレッドパターンは、アウト側が特に大型ブロックで構成される。これは重心が高く、高速レーンチェンジでのふらつきが大きくなりがちなミニバンの特性に合わせたもの。

 横方向の細い溝は「ダイナミックテーパー」と名付けられた面取り加工がされており、路面の微細な凹凸に追従し、接地面積を拡大する効果があるとともに、高いブロック剛性を確保する。このあたり、ミニバン専用タイヤでの豊富な知見が生かされた技術を感じる。

●乗ってどうだ?

テストコースのウエット路でトランパスmp7の制動テストを実施。従来品のmpZとの比較では、100km/hからの停止距離が46.4m→38.55m、60km/hでは14.2m→11.2mへと短縮。制動初期の食いつき感が高く、しっかりと接地している感覚だ
テストコースのウエット路でトランパスmp7の制動テストを実施。従来品のmpZとの比較では、100km/hからの停止距離が46.4m→38.55m、60km/hでは14.2m→11.2mへと短縮。制動初期の食いつき感が高く、しっかりと接地している感覚だ

 走り出した瞬間に、ソフトタッチでしなやかで上質な乗り心地に驚いた。ジワリと路面に接地する感覚で、路面を叩くパターンノイズも抑えられている。

 室内空間が大きいミニバンは、特に3列目付近に入り込む騒音が大きくなるのだが、このタイヤではよく抑えられていることが確認できた。

 高速道路を走ると直進性が高く、横風に対する収束性もよく、ピシッとした安定感が印象的。レーンチェンジ時の前輪の応答性はスッと素直で遅れを感じることはない。

 ミニバンで気になるのが後輪の追従性なのだが、フロントの動きに対し残るような遅れ感がないので上屋が不要に揺れることがなく、乗り心地のよさにもつながるのだ。

 驚くべきはウェット性能で、テストコースのウェット路で制動テストを実施すると、従来品の『トランパスmpZ』に対し20%程度、停止距離を縮めた。

 特にウェット路100km/h制動では、制動初期の『食いつき』に優れ、mpZに対し7.85m短い38.55mで停車した。

 排水性の高さによる耐ハイプレ性もさることながら、ゴムの接地グリップの高さを実感した。これは大きな安心感につながる。


【番外コラム】横浜ゴムも新商品投入!

左からアドバンスポーツV107、アドバンネオバAD09、ブルーアースRV03
左からアドバンスポーツV107、アドバンネオバAD09、ブルーアースRV03

 横浜ゴムが2021年12月8日に3つの新商品を発表した。

・アドバンスポーツV107
・アドバンネオバAD09
・ブルーアースRV03

 V107はアドバンブランドのフラッグシップとしてこれまでの「アドバンスポーツV105」をモデルチェンジした意欲作。ハイパワープレミアムカーの性能をフルに引き出す高い総合性能が自慢だ。

 ネオバはサーキットでのラップタイムを削り取るスポーツタイヤ。最新のAD09はさらに高い操安性、V03はミニバン専用のエコタイヤ。RV02から7年ぶりのモデルチェンジで、ウエット性能、静粛性を高める。

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