【どうなるロータリー】激動の新時代に挑むマツダ新社長の狙いは

■新社長はロータリー復活をどう見る?

 ロータリー復活が期待されるマツダだが、判断はトップが下すもの。丸本新社長はどうだろうか。経営評論家の福田俊之氏はこう分析する。

「丸本さんは駆け出し時代に山本健一氏(元社長)の薫陶を受け”飽くなき挑戦”のスピリットを受け継いでいる人。

ロータリーへの思い入れも強いが、いっぽうでリーマンショックの頃から財務の経験を積み、外的要因の激変で経営環境が翻弄される苦しさも知り尽くしている。

“RX-VISION”と名付けられたコンセプトカーを2015年に出展したマツダ。2019年はロータリー誕生50周年。ロータリー復活の兆しが見えてきたと信じたいが……

それだけにGOサインを出すにも費用対効果を慎重に判断し、その時の外的環境がポイントになるだろう」

 また、丸本新社長をよく知るマツダOBはこう証言する。

「ロータリーの開発をしている技術者の年齢が上がってきてもう後がなくなってきている。

丸本さんもそれはわかっているし、社員の思いを汲んでくれる人でもあるので、頭の片隅には常にロータリーのことがあると思う。

ただ発電用はともかくとして、ロータリースポーツは余裕がないとできないのも事実。悩ましく思っているんじゃないかな」

 経営環境が許さないかぎり動けないのは当然。でも、ロータリーへの思いが強いのは確からしい。期待したい! (TEXT:ベストカー編集部)

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