マツダ対スバル デザイン対決 流麗か!? 堅実か!? どっちがカッコいい!?

根強いファンを抱えるマツダとスバル。特にクルマ好きからの支持が厚いこの2メーカーは、「ラインアップの選択と集中」という意味でも似たイメージを持っています。販売台数も、2017年5月には国内新車販売台数でスバルがマツダを抜いて4位に浮上するなど、抜きつ抜かれつの状況。

僅差で切磋琢磨するこの2社は、また「デザインに特徴がある2社」でもあります。

マツダは2012年から積み上げてきた「魂動(こどう)デザイン」。いっぽうスバルは「ダイナミック×ソリッド」(こちらは2014年の中長期計画に初めて明記)を前面に押し出しています。

ではこの2メーカーのデザイン、どっちがよくてどっちがイマイチなのか? モデルごとに自動車デザインに一家言ある清水草一氏に伺ってみました。

※本稿は2017年8月のものです。
文:清水草一 
写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2017年8月10日号 特集「スバルがマツダを抜いた日」


■かつてマツダが圧勝だったが……

スバルとマツダといえばクルマ好きが支持する国産2大メーカーですが、デザイン面に関しては、「魂動デザイン」のマツダの圧勝というのが定番だった。

が、ここへ来てスバルがマツダを猛追している。スバルのデザインコンセプトは「ダイナミック・ソリッド」。前澤義雄風に言うと「大胆なカタマリ感」ってことになりますかね?

マツダの魂動デザインは塑像的。粘土細工のように盛り上げて肉感的なデザインに仕上げている。その印象は一見して生物的、有機的だ。

いっぽうのスバル・デザインは彫像的でしょうか。木や石を彫刻のごとく削って作ったように直線的で、武骨な技術屋らしさもほのかに感じる。

スバル・デザインには、長らく確固とした方向性がなかった。先々代インプレッサなど、顔が不評→マイチェン→さらに不評→マイチェン→それでもイマイチ、という迷走を繰り返した。スバル側にデザインに関する信念がなく、ユーザーの声で右往左往。技術についてはガンコだが、デザインに関してはへにょへにょだった。

ところが近年これが一変。出すクルマ出すクルマ、かなり質の高いデザインになっている。独創性はないものの、いわゆる「ダイナミック・ソリッド」というコンセプトに忠実に、ちょっと前のアウディ的あるいはイヴォーク的とでも申しましょうか? 当たり障りのない直線基調で、誰にも嫌われず誰にも適度に好かれる、バランスのいいデザインでまとめている。

果たしてどっちの勝ちなのか!?

普通に考えれば依然としてマツダの勝利なのだが、マツダデザインは、質感は高いものの、生産コストの壁もあり、メチャメチャ高いところまでは行っていないモデルが多く中途半端な面もある。ロードスターは世界一レベルだがそれ以外には突出してすばらしいデザインはない。

いっぽうのスバルは前述のように誰にでも適度に好かれるデザインで攻めていて、勝敗はかなり微妙だ。

個々のデザインを、バッティングする車種に関して対決させてみよう。

■アクセラスポーツvsインプレッサスポーツ


アクセラはいいんだけど詰めがいま一歩、インプレッサは悪くない、誰にでも好かれる、で 僅差。

【採点!】アクセラスポーツ…84点、インプレッサスポーツ…82

■アテンザセダンvsレガシィB4

同様の傾向ながら、レガシィ系がアメリカンな大らかさで僅差の勝利。

【採点!】アテンザセダン…83点、レガシィB4…85点。

■CX-5 vs フォレスター

 欧州プレミアムSUVにも迫る質感のCX-5。フォレスターは愚直な、いぶし銀。

【採点!】CX-5…87点、フォレスター…77点。

トータルでは、マツダ88点対スバル81点でマツダの勝ちってところ。差は意外と小さいです。

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