前回は、全日本運輸産業労働組合連合会(運輸労連)が行なっている「職場安全点検」アンケートから、物流の「2024年問題」を控える運送業の職場の実態に迫った。
2024年問題とは、働き方改革関連法により2024年4月1日からトラックドライバーなど「自動車運転の業務」に時間外労働の上限が課されることにより生じる諸問題を指すものだ。改革が進まなければ担い手不足による物流危機が現実のものとなる可能性がある。
職場環境の改善がゆっくりと進展するいっぽうで、トラックには安全運転を支援する先進技術が搭載されるなど安全で運転しやすいトラックの進歩は急速に進んでいる。トラックドライバーが勤務時間の大半を過ごす道路施設の安全性も、物流の担い手確保のためには不可欠な要素だ。
高速道路の制限速度引き上げにより時速80kmに制限される大型トラックと一般車の速度差が大きくなった。また近年は道路上での妨害行為(あおり運転)などの問題もクローズアップされている。プロドライバーは先進技術や道路における安全をどのように捉えているのだろうか?
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部、表/全日本運輸産業労働組合連合会
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