■新型コルトの日本発売はあるか?
今回欧州で発表された新型コルトの生産工場は前述した通り、ルノーのトルコ工場。よって現段階では、日本で発売される可能性は低いと言わざるをえない。
かつて生産していた名古屋製作所岡崎工場やインドネシア工場で生産することになれば、国内販売も復活することになる可能性は高まるが、今のところ未定だ。新型ASX(RVR)や新型コルトEVもぜひ日本でも販売してほしいものだ。
■日産&三菱のアライアンスによって生まれる注目の新車は?
3社連合の進捗をこれまでの経緯で見ると、三菱は2021年末に「新型アウトランダー」を発売している。2.4L、PHEV専用モデルとしているわけだが、この4月中旬までに1万台以上の受注を得ており、計画の月販1000台を大幅に上回る好調ぶりをみせている。
これに対して日産はこの6月下旬にエクストレイルをフルモデルチェンジする。新型アウトランダーとはプラットフォーム&パワーユニットを除く基本コンポーネントを共用している。
パワーユニットは新開発の1.6Lのe-POWERを搭載見込み。1年後には三菱から2.4LのPHEVユニットの供給を受け搭載車を設定する見通しである。となると今後はアウトランダーにも1.6Lのe-POWER車を設定する可能性もある。
さらに見逃せないのは、5月下旬に発表、6月下旬発売を予定している三菱、日産の共同開発による軽自動車ベースの電気自動車。軽自動車eKワゴン、デイズをベースに仕立てたEVだ。
両社のシナジー路線はまだある。今後はミラージュ&マーチ、セレナ&デリカD5などもプラットフォーム、パワーユニットなどの基本コンポーネントを共用化し世代交代を図ることになりそうだ。
2023年初めにはセレナがフルモデルチェンジの時期を迎える。ハイウェイスター並みの3ナンバーサイズに拡大し、上級シフトする。新型エクストレイルと同じ1.6Lのe-POWERを搭載するものと思われる。2.4LのPHEVやEVも将来的には搭載車を設定する方向で開発を進めている模様である。
同様に次期型アウトランダーも2024年あたりに投入される見通しである。こちらも次期型セレナと共通のプラットフォーム&パワーユニットなどの基本コンポーネントになるはずである。
セレナがオールラウンドなミディアムミニバンなのに対して次期型デリカD:5はやや上級のSUVテイストを盛り込んだコンセプトで進化させることになりそうだ。
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