マジか! 横田基地祭のどまん中に、アメリカ大統領専用機「エアフォースワン」が着陸。世界で最も特別な機体に迫る


■まさかの横田基地友好祭開催中に着陸

 来日時(東京の場合)には、羽田空港か横田基地に着陸する。今回の来日では横田基地が用いられた。いずれの場合も周辺は極めて厳しい警備体制が敷かれ、なかなか近くで見られる機会はない。しかし今回の来日では、なんと横田基地友好祭(一般公開)開催中に、一般客の目の前に着陸するという前代未聞の飛来であった。

横田基地友好祭の来場者の目の前に着陸したエアフォースワン(撮影:倉橋誠)

 羽田空港が用いられたのは、直近では2019年5月のトランプ大統領(当時)来日時だ。国賓待遇の場合には羽田空港が、そうでない場合には横田基地が使われることが多い。羽田空港には、第2ターミナル北側にVIP用ターミナルがあり、各国要人が利用する。通常のVIP機は、他の旅客機同様、ターミナルに頭を向けるか、やや斜め前向きに停める。しかし、エアフォースワンだけは、ターミナルに平行に、いわば「横付け」の停め方をする。これは、旅客機でみられるプッシュバック(車両による押し出し)無しに、自走で出発できるようにするためだ。友好国たる日本であっても、他国による支援に頼ることは一切しない。アメリカらしい方法だと感じる。そして、そんな特別な運用方法がまたより一層「エアフォースワン」の魅力を引き立てる。

■来日を支える他の航空機たち

 米大統領の来日ともなると、エアフォースワンだけでなく支援のための航空機がたくさん飛来する。まず、大統領専用車をはじめとする車両や、来日中に必要な物資を輸送するために、C-17 グローブマスターIIIが事前に数機飛来する。また、今回は記者を乗せた民間チャーター機(ボーイング787)が当日飛来した。エアフォースワン着陸の後には、先に述べた随伴機(VC-25AやC-32Aなど)が到着する。

 また、ヘリ移動が予定されている場合には、海兵隊が運用するVH-3D「マリーンワン」が2機、輸送機により運び込まれる(VH-60という機種が用いられる場合もある)。この「マリーンワン」も、エアフォースワンと同様、機体の名前ではなく、大統領搭乗時にのみ用いられる無線のコールサインである。横田基地着陸の場合には、横田基地-ハーディバラックス(六本木にある米軍ヘリポート)間をヘリ移動するため、今回も用いられた。この深緑色の特別なヘリも航空ファンの垂涎の機体で、来日時のマニア的重大注目ポイントのひとつとなる。

来日日程を終え、ハーディバラックスから横田基地に向けて、六本木ヒルズを背景に離陸するマリーンワン。独特の美しい深緑色がマニアを惹きつける(撮影:T. Goto)

■エアフォースワンの今後は?

 現在のVC-25Aは1990年に納入された機体だ。何度も改修されているとはいえ、そろそろ寿命を迎える。このため、2013年から後継機種の選定が行われ、2015年にはボーイング747-8をベースとした機体に決定され、2024年に「VC-25B」として導入されることとなった。すでに機体改修作業に入っているが、納期が2~3年遅れるのではないかとの情報もある。いずれにしても、現在のエアフォースワンことVC-25Aが日本に飛来する機会は今後それほど多くないだろう。航空ファンにとっては残り少ないチャンス、是非目に焼き付けてほしい。

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