地味だけど使い勝手がよくて走りが楽しい「秀才車」 4選


走りのバランス秀逸なスバル&ホンダのミドルハッチ

■スバル インプレッサスポーツ/G4

インプレッサスポーツ/全長×全幅×全高:4460×1775×1480mm、エンジン:1.6L直4、115ps/15.1kgm、価格:216万円(1.6i-Lアイサイト、4WD)

 インプレッサスポーツ/G4は、サスペンションが比較的ハード目だが、今日のスバル車のなかではソフトな方だ。

 このモデルの魅力はエンジンが縦置きの4WDで、前後輪共に左右のドライブシャフトが等長であること。これによってスバルでは「シンメトリカルAWD」と呼ばれる、究極の前後左右荷重配分を達成している。つまり、素性のレベルがとても高い。

 こちらもリヤサスペンションはダブルウィッシュボーン式。スバルはボディ作りが素晴らしく、ステアリングを操作した時の応答性が速い。この俊敏なハンドリングを、家族を乗せた時にはそのクイックさを感じさせないようなドライビングに切り替える。自分を鍛えてくれるモデルといってよいだろう。

■ホンダ シビックセダン

シビックセダン/全長×全幅×全高:4650×1800×1415mm、エンジン:1.5L直4ターボ、173ps/22.4kgm、価格:265万320円(ホンダセンシング)

 最後はホンダ シビックだ。シビックには5ドアのハッチバックとタイプRがあるが、ここではセダンに拘りたい。

 1.5LのVTEC直噴ターボエンジンは173ps/220Nmだからそれなりにパワーはある。サスペンションはこちらもフロント:ストラット式/リア:マルチリンク式。シビックもサスペンションがよく動く。

 しかも、バンプストッピングラバーを使っていないのは? と思うくらいに、どこまでもスムーズにサスペンションがストロークする。フロントのストラット式サスペンションがより良く動くのだ。

 また、走行中のロードノイズを含めた耳障りな音が小さく、安全面や支援面でもホンダセンシングを採用するなど、今度のシビックは完成度が高い。

 1年前に米国でドライブした時に、路面が悪い高速道路にもかかわらず、とても乗り心地が良く室内静粛性も高かった。快適性と走りのバランスの良さが魅力の1台なのだ。

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 売れ筋のひと回り小さいコンパクトハッチと比べて、ここで紹介したモデルは販売面で目立った存在ではなく、性能面でも本格派スポーツモデルと比べればちょっぴり地味な印象。

 けれど、実は走りが楽しく、実用性を含めたバランスも良好で、価格もべらぼうに高いわけではない。

 カローラやアクセラ、インプレッサの車名にあるように、こうしたモデルこそ、新しい「スポーツ」の形なのかもしれない。 

 「最近、走りの楽しいスポーティ車が減った!」とお嘆きの方は、ちょっと地味だが走りが楽しめるモデルたちを愛車の候補に加えてみるのも悪くないだろう。