自分の身は自分で守れ! 東名高速運転死傷事故の裁判から考える「あおり運転への対処法」


■悪質なケースには正当防衛も当然あり?

クルマから降りてきた相手がもしも窓ガラスを割るような道具を持って近づいてきたら……正当防衛するしかないのかもしれない(yamasan@AdobeStock)

 これらを行ってもあおり行為は止まらなかったどうか? あおり運転の件で何回か警官と本音トークしたことがある。多くの警官は「自分だったら」と条件を付け、クルマから降りてきた輩が窓ガラスを割るような道具を持っているなど、悪質なら正当防衛すると言う。具体的に説明してもらうと、相手にクルマをブツけて逃げるそうな。「私なら車軸にダメージを与える」と言ったら「それも手です」。

 実際、執拗なあおり運転をされた際、急ブレーキ踏んで相手を仕留めた事案が愛知県であった。警察は急ブレーキを踏んだ側を被害者と認定し、追突した側を加害者としている。ドライブレーコーダーの証拠画像などあれば、こういった対応方法もあるだろう。

 以前、常磐自動車道でBMWのX5がステップワゴンを停車させた事案があった。私ならブレーキを掛け遅れて、横っ腹に当たっていたと思う。

 ここまで読んで「過激では?」と感じる人もいるかもしれない。そう考えるなら、何の対応もしなければいい。けれど、大型トラックがガンガン走っている高速道路の追い越し車線で停車させられるなど悪夢以外、何物でもない。

 日本の法律でも「緊急避難」や「正当防衛」は認められている。自分の命や同乗者の安全を確保するため、いつも考えておくといいだろう。催涙スプレーを常備しておくのも手。

 以上、最悪の状況になった時の対応だ。前述のとおり相手を怒らせる運転をしなければ、あおられることなどない。日本の警察や教習所は「道を譲る」ということを教えないし、相手がすべて善良ドライバーという前提で道路交通を語る。 公安委員会に御願いしたい。教習所や運転免許更新時にもう少しほかのクルマから怒りを買わない運転を教えていただけければ、あおり運転は急減すると思う。

※東名高速4人死傷事故裁判
 2017年、神奈川県大井町の東名高速道路であおり運転を繰り返した末に家族4人の乗る乗用車を高速道路上で停止させ、後続のトラックによる追突事故で死傷させた罪に問われた被告のやり直し裁判。横浜地方裁判所は今年6月6日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷罪)を適用できると判断して被告に懲役18年を言い渡しているが、被告側は即日控訴している。裁判の最大の争点となる危険運転致死傷罪の成否について検察側と弁護側が争っており、結審するまでにはまだ時間がかかるとみられている。

【画像ギャラリー】5年前に起きた悲惨な東名高速運転4人死傷事故から学ぶべし! あおり運転への対処法とその心構え(6枚)画像ギャラリー

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