スカイアクティブ THS アイサイト… 日本の自動車メーカーのターニングポイントになった技術 9選

■スバル アイサイト(2008年)

 2008年登場の4代目レガシィ最終型で登場したアイサイトはステレオカメラを情報源にした、運転支援システム&自動ブレーキだ。

 3代目レガシィのADAを前身とするアイサイトは悪天候への対応や低コストが強みで、5代目レガシィB型で10万5000円という低価格を実現したver.2が登場。以来、スバル=アイサイトとなり、現在も進化中。

■三菱 GDI(1996年)

 混合気をシリンダーに噴射するポート噴射に対し、燃料を直接シリンダーに噴射する直噴エンジンは動力性能と燃費を同時に向上できる理想的なもの。

 しかし、各部品に高い性能や精度が求められるなか、三菱は1996年登場のギャラン/レグナムで実用化。三菱のGDIは紆余曲折あったが、現在もエクリプスクロスにターボ化され搭載中だ。

■スズキ S-エネチャージ(2014年)

 S-エネチャージの前身となるエネチャージは2012年登場の5代目ワゴンRに初搭載。オルタネーターを強化し、小型リチウムイオン電池を加えるというもので、貯めた減速エネルギーは電装品に使い、燃費を向上させる。

 S-エネチャージは減速エネルギーを加速の際のアシストにも使うというもので、今では多くのスズキ車に搭載されている。

■ダイハツ ミラクルオープンドア(2007年)

 2003年登場の初代タントは、スーパーハイトワゴン軽のパイオニアである。2007年登場の2代目タントはキープコンセプトながら、特徴的だったのは左側がセンターピラーレスとなるミラクルオープンドアだ。

 これの実用化にはボディ剛性の確保などの困難もあったが、ミラクルオープンドアのフォロワーはなく、現在もタントの大きな強みだ。

■レクサス スピンドルグリル(2012年)

写真のとおり初のスピンドルグリルはおとなしい。現在は過激路線を邁進
写真のとおり初のスピンドルグリルはおとなしい。現在は過激路線を邁進

 レクサスは日本では2005年に販売開始したが、輸入車のプレミアムブランドに対するキャラクターの薄さや車種数の少なさもあり、伸び悩んだ感もあった。

 その打開の1つとなったのが2012年登場の2代目GSから採用されたスピンドルグリルで、BMWのキドニーグリルのように全車種に採用され、レクサスのアイデンティティ構築に貢献。


【番外コラム】マツダに見る車名変更したモデル

マツダの車名変更履歴
マツダの車名変更履歴

 クルマにとって車名変更は大きなターニングポイントとなるが、それを多用しているのがマツダだ。

 車種戦略、販売チャンネル絡み、リフレッシュなど目的は多岐にわたる。現在は通常モデルが「マツダ」+「一桁数字」、SUVは「CX」、スペシャルモデルは「MX」で統一。

【画像ギャラリー】トヨタ 日産 ホンダ… あのメーカーの技術的ターニングポイントをギャラリーでチェック!!!(9枚)画像ギャラリー

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