もはや新たなスタンダードとなったと言っていい日産の「e-POWER」。そのe-POWERとともに浸透しつつあるのが「プロパイロット」や「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」といった技術群たちだ。
最近は東京メトロのモニターCMでも体験者の声が流れるようになった。詳しい中身は知らずとも、あれだけCMで連呼されると「ほんとにいいのか…?」と気になってくる人もいるハズ。
そんななか、日産が千葉県袖ヶ浦の東京ドイツ村にて最新モデルを一同に集め、最先端技術も体験できる試乗会を実施(2018年8月)。日産の最新の実力を、清水草一氏がチェック!
※本稿は2018年8月のものです
文:清水草一/写真:池之平昌信
初出:『ベストカー』 2018年9月10日号
■自動ブレーキ&プロパイロットパーキングを体験
(TEXT/清水草一)
この瞬間が日産車だよね! ということで、瞬間的に日産オールラインナップ試乗会に参加してまいりました!
近年、我々の間での日産の評判は、「クルマ好きを置き去りにしている」という感じになっておるわけですが、やっぱ乗ってみないとネ!
■プロパイロットパーキングの実力は?
(TEXT/清水草一)
で、実際乗ってみて一番驚いたのは、「プロパイロットパーキング」だったのです!
これはいわゆる自動パーキング装置。不肖ワタクシ、これまでさまざまな自動パーキングを試してまいりましたが、「使える」と思ったことはただの一度もありません! トヨタのもドイツ勢のもまったく使えない! 特にベンツのは、死ぬほど操作がわかりづらくて「いらん!」とすら思った。
従来の日産の自動パーキングは比較的使いやすいほうだったけど、そんでもあえて使う人がいるとは思えなかった。
ところが! 新型リーフ登場とともに、大幅改良されて搭載されたプロパイロットパーキングは、初めて「使える!」と思えるものだったのです。
なにしろ、駐車位置を指定したら、あとはボタンを押し続けるだけ。ハンドルもアクセルもブレーキも、そしてなんとシフトも操作する必要ナシ! 適当な場所で勝手に前進から後退に切り替わる!
駐車速度は、かなりゆっくりめだけど、とっても上手なので、切り返し回数は最上級者レベル。よってトータルではかなり速い! 操作もカンタン!
これまでの自動パーキングは、駐車位置の指定から前進、後退の切り替えなど、手動でやらなきゃいけない部分が多くて、結局「車庫入れがヘタクソな人間が、こんな複雑な操作をマスターするほうがかえって難しいだろ!」というものばっかりだった。
だけどこれなら数回指導&練習してもらえば、たいてい使えるようになりそうだし、実際の使い勝手もラクチン! 世界初の快挙です! プロパイロットパーキングは、自動パーキングの革命だ! うーん、この瞬間が日産車だす。
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