運転免許証がないーっ!! 軽く見ちゃいけない！ 運転免許証紛失のリスクはデカすぎる!!

運転免許の紛失が判明したらやるべきことは?

　「運転免許証がない!!」と気づいたらまずやるべきことは、最寄りの警察署、交番に遺失届を提出することだ。届け出をする際には、思い出せる限りの紛失した時の状況を伝えるようにする。

　特定のお店など、紛失した場所がわかっている場合は直接電話などで確認したくなるところだが、電車などの公共交通機関や店舗など、不特定多数の人が出入りする場所で紛失した場合には、まずは遺失届を出すことを優先しよう。

　特に、銀行口座を不正に開設したり、クレジットカードを偽造しようとするような輩は、遺失届などの手続きがなされる前に速攻で悪事を働かなくてはいけないことは熟知している。そんな悪人に拾われてしまった場合は時間勝負となる。

　タクシーはレシートをもらっている場合は、記載されている連絡先に問い合わせするのもありだが、タクシーの場合は、お客さんが降りるたびに座席を確認するわけではなく、さらに次々と不特定多数の人が乗降するため、遺失届をすることを優先しよう。

　ちなみに、タクシーセンターに連絡をしておくと、もし運転手が警察署に届けてくれたなどの報告が得られた場合には、どの警察署に届けたかなどの連絡をくれることもある。

　とにかく、心当たりのある施設への問い合わせは遺失届の後にしよう。

　そこまで……と思うかもしれないが、念には念を入れて信用情報機関に連絡をしておくこともお薦めする。

　連絡先は、一般財団法人全国銀行協会、指定信用情報機関「CIC」、日本信用情報機構「JICC」などの信用情報機関。クレジットカード契約、キャッシング契約の時に信用情報確認として問い合わせがいく機関だ。そのため、運転免許証の紛失について連絡しておくと、紛失情報が登録されて第三者が銀行口座の開設やクレジットカード契約、キャッシング契約などが行えなくなる。

　ただし、届け出には遺失届が出されていることが前提なので、先に遺失届を出す必要がある。

全国銀行個人信用情報センター【銀行系】

シー・アイ・シー【クレジット系】

日本信用情報機構（JICC）【消費者金融系】

　それでも身に覚えのない請求書など、不審な書類が消費者金融やクレジット会社から届いたら、請求書の送り主に免許証の紛失の事実と、遺失届などを済ませたことを伝えるとともに、警察や消費生活センターなどにも相談しよう。

ICチップ内蔵免許証なら悪用は防げる?

　現在では運転免許証には氏名・生年月日・本籍・住所・免許証交付年月日・有効期間の末日・免許の種類・免許証番号・顔写真が電磁的に記録されているICチップが内蔵されている。その結果、本籍が表記されなくなった。

　ICチップ内蔵免許証導入の理由のひとつは偽造防止。ICチップ内蔵免許証の偽造はICチップの偽造も必要となるため、偽造が難しくなるからだ。

　とはいえ、本名、住所、生年月日といった個人情報が記載されていることに変わりはないため、悪用されるリスクはICチップ内蔵免許証だからといって減るわけではないことは知っておこう。