ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2018年に遡って、5月発売号で掲載した東武バスグループ編を振り返って紹介する。
東武バスは東武鉄道のバス事業を継承して設立され、現在は資産の所有・管理を担当。バスの運行は同社100%出資の4社が分担し、主に東武鉄道の沿線に路線を展開する。
また、東京~いわき間、新越谷~郡山間、日光~横浜間の高速バス、羽田空港・成田空港・東京スカイツリー(R)・東京ディズニーリゾート(R)へのアクセスバスも営業する。
(記事の内容は、2018年5月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2018年5月発売《バスマガジンvol.89》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より
(東武バスグループ特集 その1)
■埼玉県南部・都内北部路線はセントラルとウエストが運行
●草加駅東口
東武バスは東京都墨田区に本社を置き、東武バスグループ全体を管理。バスの運行は東武バスセントラル、東武バスウエスト、東武バスイースト、東武バス日光の4社が行っている。これらを合わせた従業員は1416人、乗合バス営業キロは3498kmである。
東武バスセントラルは、足立(西新井、葛飾、花畑〈はなはた〉)、草加(八潮〈やしお〉、三郷〈みさと〉、吉川)の2営業事務所(6営業所)体制。東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス沿線の都内北東部と埼玉県南東部に路線を広げるほか、千葉県内の松戸駅・南流山駅・流山おおたかの森駅に一部路線が発着している。
また、東京駅・バスタ新宿~いわき間、新越谷~郡山間、新越谷~成田空港間、新越谷~羽田空港間、北千住~羽田空港間の都市間高速バス・空港連絡バス、および東京スカイツリータウン(R) から羽田空港、東京ディズニーリゾート(R) 、上野、東京駅、お台場地区へのシャトルバスも運行している。
●大宮駅東口
東武バスウエストは、大宮(岩槻、天沼〈あまぬま〉、上尾〈あげお〉)、川越(坂戸)、新座(にいざ)の3営業事務所(4営業所)体制。
東武東上線とJR高崎線・京浜東北線沿線の埼玉県中南部がエリアで、一部は都県境を越えて成増駅に乗り入れる。川越では市内の観光スポットを結ぶ「小江戸名所めぐりバス」が好評である。
また、新座~東京スカイツリータウン(R) 間、川越~東京ディズニーリゾート(R) 間、大宮~成田空港間、上尾~羽田空港間、森林公園・坂戸~成田空港間、ふじみ野・志木~成田空港間、ふじみ野・志木~羽田空港間の高速バス・空港連絡バスの運行も担当している。