なんじゃこりゃ〜!? 見た目も中身も超個性的なヨーロッパの特殊トラックたち!!

 世界には、特定の用途のためだけに開発・生産されているトラックが少なからず存在する。

 たいていは既存の車両やコンポーネントを活用しつつ、独自の特徴・機能を備えるクルマへと仕立てたもので、そのほとんどは特装車の架装ベース車両として使われている。

 今回はそんな特殊トラックメーカーのうち、ヨーロッパで活躍する4つのメーカーをピックアップ。そのラインナップや製品特徴を紹介しよう。

文/緒方五郎 写真/各メーカー

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デニス・イーグル

 英国のデニス・イーグル(DENNIS EAGLE)は、塵芥車用シャシーを専門とするメーカー。現在はオランダのテルベルクグループの傘下となっており、その環境車両部門「テルベルク・エンバイロメント」に組み込まれている。

 現在の生産モデルは2003年に発売した「エリート(第二世代)」で、塵芥装置メーカーに供給しているほか、自社開発の圧縮式塵芥装置「オリンパス」架装の完成車も展開。英国では高いシェアを誇るという。

エリート+
エリートは低床キャブを備える塵芥車用大型シャシーで、GVW18tの4×2、GVW22tの6×2、6×4、8×4を設定。キャブは2.5mと2.2mの2種類がある

デニス・イーグルの「エリート+」

テクネ

 イタリアのテクネ(TEKNE)は、もともと電子部品メーカーだったが、現在は特殊トラックメーカー、および改造車、特装車メーカー、電子システムメーカーの3つの顔を持つ。

 2018年には、それまでサプライヤーとして部品を供給していたイタリアの小型総輪駆動トラックの生産終了を受け、独自モデル「グラエリオン」を開発。アストラ社製トラックの販売、重改造なども行なっている。

グラエリオン
グラエリオンはGVW6tもしくは7.5tの四輪駆動トラックで、オープン断面フレームやポータルアクスルにより高い走破性を誇る

テクネのグラエリオン

パシフィックマイン
アストラ「HD9」ベースのエキストラ・ヘヴィデューティ車。GVW52.5tの6×6、GVW63tの8×8、GVW84tの10×6を設定する

パイプキャリア
同じくアストラHD9がベース。キャブマウント位置を変更し、鋼管運搬用の架台を架装している

ウーロ

 ウーロ特殊車両(UROVESA)は、軍用オフロード車専門のスペインの自動車メーカー。厳しい運用環境を前提とする製品開発を得意とし、主力製品は民生向けの総輪駆動トラック「TTウーロ」。

 同車両はGVW14〜18tの4×4車で、用途やキャブ幅が異なる多数のバリエーションを展開。架装例は平ボディ、ダンプ、タンクローリ、高所作業車など幅広く、海外輸出も行なわれている。 

TTウーロF3
正式名称はTTウーロF3-21.14。F3は車格を表すコードと見られ、続く21は210PSエンジン、14はGVW14tを表しているようだ

ウーロの「TTウーロF3」

TTウーロK6-G
都市内塵芥車用に開発された4×2シャシーで、キャブデザインも専用。エンジンは8.9LのCNGを搭載する

ヴァムテックSK95
スペイン版ハンヴィーの異名を取る軍用高機動車「ヴァムテック」をキャブオーバー化した新型車。GVW11tでTTウーロより車格は下だが、四輪独立懸架で高い走破性を備える

フーアルト

 イタリアのフーアルト(FUART)は、2008年に狭い道路でも通行できる大型トラックを開発したベンチャー企業。同国に一定数存在する「小さいサイズの大型特装車」のニーズに応えている。

 2008年に登場した「フーアルト10/12」はGVW10〜12tの大型トラックだが、全幅は日本の小型トラックと同等の1.8m。2017年にはGVW12tで全幅1850mmの現行モデル「フーアルトM12」が登場している。

フーアルトM12
フーアルトM12はGVW12t、全幅1850mmの大型トラック。ホイールベースは2800mが標準で、必要に応じて長尺化が可能。キャブは中国製と見られる

フーアルトの「フーアルトM12」

フーアルト10
先代フーアルト10はGVW10tの大型トラック。こちらもキャブは中国製と見られる

フーアルトM12消防車
国家消防救助隊が導入したフーアルトM12ベースの消防車。ボディはイタリアのローゼンバウアー社製

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