幼稚園に頼んでみる手も
これらの対策は家庭で教えることもできるが、実際に毎日乗っている幼稚園バスで実践するのが最も効果が高いのは言うまでもない。非難や不信感からではなく、安全教育の一環として実際の幼稚園バスを使用してこれらのことを教えることを幼稚園に頼んでみるのもひとつの方法だろう。
警察が出張してくれる道路交通の安全教育は行われているが、その際に警察にも協力してもらうことができるはずだ。その際に警笛や非常口扉の操作方法を教えてもらうことも、教える人が「おまわりさん」なので効果的だろう。
安全なバスのために…
前述のように路線バスでも、終点到着時には必ず運転士が最後尾座席まで歩いて車内を目視で確認してから、回送なり折り返しなりを行っている。
これによって忘れ物や危険物が留置されていないかどうか、さらに乗り過ごしで寝ている人がいないかどうか、あるいは急病で倒れている人がいないかどうかを確かめることができる。簡単だが、確実で効果的な方法だ。
幼稚園でも現在は行っているはずだが、今回はどうやらそうではなかったと思われる。忘れずに実践することにより不幸な事故を未然に防ぐことができる。
プロのバス運転士が行っている普段は何でもない終点での見回りには、明確な根拠と効果がある。今一度これらのことを再認識して、社会のみんなで安心で安全なバスを構築したい。
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