車中泊用軽自動車はスペーシアベースが無敵か? エブリイやアトレー/ハイゼットと徹底比較!

■エブリイバンはどうか?

2015年2月に発売された現行のエブリイバン。広いラゲッジスペースやカスタマイズアイテムの充実で人気を集める
2015年2月に発売された現行のエブリイバン。広いラゲッジスペースやカスタマイズアイテムの充実で人気を集める

 エブリイバンは、軽キャンパーのベース車両として人気があるワンボックスタイプの軽商用車です。フラットで自由に使えるラゲッジスペースが特徴となっています。

 エブリイバンは、スペーシアベースのように標準装備となっている便利グッズがほぼありません。その代わりに、カーテン&タープキット、プライバシーシェードやカーテン、リラックスクッション、マルチルーフバーなど、純正オプションが充実しています。

 エブリイバンは、自分が欲しいアイテムを装備して、オリジナルの室内空間を作り上げることができるクルマといえるでしょう。

シートをフラットにした状態
シートをフラットにした状態


■ここが良い!
・車中泊に必要なアイテムを純正オプションで揃えられる
・フラットで広いラゲッジスペース
■ここがいまひとつ!
・標準装備の便利グッズがスペーシアベースより少ない
・助手席の背もたれを折りたたんだときに段差ができてしまう
■室内寸法:2名乗車時の荷室床面長1955mm×幅1385mm×荷室高1240mm

■アトレー/ハイゼットカーゴが最大のライバル?

2021年12月にフルモデルチェンジして全車4ナンバー化となったアトレー
2021年12月にフルモデルチェンジして全車4ナンバー化となったアトレー
ハイゼットカーゴはアトレーよりも質素で使い勝手の高い内装と、手頃な車両本体価格が魅力
ハイゼットカーゴはアトレーよりも質素で使い勝手の高い内装と、手頃な車両本体価格が魅力

 アトレー/ハイゼットカーゴは、2021年12月に17年ぶりにフルモデルチェンジした軽商用車です。アトレーが4ナンバー登録となる商用車のみとなりました。

 先代モデルよりも四角いスタイリングになったアトレー/ハイゼットカーゴは、エクステリアと同様にラゲッジスペースもスクエアな形状になっています。アトレー/ハイゼットカーゴは、両車ともにフラットなラゲッジスペースと室内幅1410mmを確保していることが特徴です。

 また、カータープやカーテンなど車中泊やキャンプに必要なアイテム、室内の天井に荷物を置いたり照明器具を装着したりできるマルチレールやサイドバーなど純正オプションが充実しています。

 アトレー/ハイゼットカーゴは、自分好みに室内をカスタマイズできる室内幅が広い軽商用車といえるでしょう。

ハイゼットカーゴのシートアレンジ。後席片側を格納し、2名乗車で長尺ものが積める
ハイゼットカーゴのシートアレンジ。後席片側を格納し、2名乗車で長尺ものが積める
車中泊に適したフラットなラゲッジスペース
車中泊に適したフラットなラゲッジスペース


■ここが良い!
・軽商用車ナンバー1の室内幅1410mm
・オレンジやグリーンなどカラーバリエーションが豊富
■ここがいまひとつ!
・スペーシアベースより標準装備のアイテムが少ない
・2名乗車時の荷室長(アトレー)がエブリイバンより短く、助手席の背もたれを折りたたんだときに段差ができてしまうため、対角線になって寝なければならない可能性がある
■室内寸法(アトレー):2名乗車時の荷室長1820mm×幅1410mm×荷室高1215mm

■N-VANも車中泊に大人気!

2018年7月に発売されたN-VAN。写真は丸目でフレンドリーなスタイルの「+STYLE FUN」
2018年7月に発売されたN-VAN。写真は丸目でフレンドリーなスタイルの「+STYLE FUN」

 N-VANは、ホンダの軽自動車「N」シリーズの商用車として2018年7月に販売を開始しました。

 シンプルなスタイリングとなるグレードだけでなく、N-BOXのような丸目ライトを装備した乗用車テイストの「+STYLE FUN」も用意しています。また、助手席側ピラーレスドアの採用や運転席以外が完全にフラットになるシートアレンジが特徴です。

 さらに、外部電源入力キット、プライバシーシェードやテールゲートカーテンなど純正オプションも充実しています。一人での車中泊やソロキャンプであれば、N-VANで十分だと言えるでしょう。

 スペーシアベースとN-VANは、スーパーハイトワゴンの乗用軽自動車のバリエーションのひとつという共通点があることから、N-VANがスペーシアベースの直接的なライバルだといえます。スペーシアベースの登場によって、クルマと純正オプションを購入し、身の回りのものを積み込むだけで車中泊に出かけることができる”お手軽車中泊”対決が激化するかもしれません。

センターピラーレスドアを採用し、助手席側開口部幅は1580mmを実現。シートアレンジでは、運転席を除いた車内全体がフラットな荷室になる
センターピラーレスドアを採用し、助手席側開口部幅は1580mmを実現。シートアレンジでは、運転席を除いた車内全体がフラットな荷室になる


■ここが良い!
・最大2635mm(助手席からラゲッジスペースまでの長さ)のフラットな室内
・助手席側ピラーレスドアによる広い開口部
■ここがいまひとつ!
・スペーシアベースより標準装備の便利グッズが少ない
・足を伸ばして寝れる空間が限られている(1人なら寝れるが2人は厳しい)
■室内寸法:2名乗車時の荷室長1585mm(後席と助手席を倒して完全フラットにすると2635mm)×幅1390mm×高さ1365mm

次ページは : ■4つのモデルに共通していること

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