■マイナーチェンジモデルの発売は約1年後にもかかわらず早くもディーラーでは先行受注を受け付けている
マイナーチェンジモデルのカローラクロスのオーダーは、早くも現行モデルをベースに見積もりを取り、マイナーチェンジモデルの先行予約を受け付けている場合と、マイナーチェンジ前のガソリン車のオーダーを受け付け、現行モデルのハイブリッドのみをオーダーストップしている場合の両方がある。
先行予約は現行モデルのカタログと価格表をベースに概算を出し、発表した時点で正式な書式に置き換えるという手法を採用して受注活動を進めている販売店もある。
発売予定が2023年秋というのに今から受注活動を始めているのは、受注台数が多くなることが予想され、なるべく早く納車してほしいというユーザーの要望を汲んでいるためと思われる。
現在、マイナーチェンジモデルのオーダーをした人のほとんどが最上級のハイブリッドZグレードの希望とのこと。
マイナーチェンジモデルの受注を受け付けている首都圏のディーラーで見積書の作成を申し込むと、ハイブリッドのFF、Zグレードだと、車両本体299万円に有料色のプラチナホワイトパールマイカ、ディスプレイオーディオ、アクセサリーコンセント、パーキングサポートブレーキ&ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター、ドライブレコーダー前後、フロアマット&バイザー、Tコネクトナビキット、ETC2.0などのオプション&付属品約36万5000円を付け、法定&法定外費用を含めて377万円強と出た。納期を聞いてみると、なんと2023年12月の14ヵ月待ちである。
マイナーチェンジモデルのガソリン車FF、Zの見積もりも取ってもらった。車両本体価格264万円に有料色のプラチナホワイトパールマイカ、ディスプレイオーディオ、パーキングサポートブレーキ&ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター、コーティング、盗難防止付きナンバープレート、前後ドライブレコーダー、フロアマット、サイドバイザー、Tコネクトナビキット、ETC2.0ユニット、CD・DVDデッキ、など41万円強のオプション&付属品を付け、法定、法定外費用を含めて352万円強と出た。納期は2023年10月の12ヵ月待ちだった。
カローラクロスはカローラシリーズ全体の半分以上を占める主軸モデルとなっている。登録ベースではシリーズ全体の半分強だが、実際のマーケット評価が可能な受注ベースでは65%以上に達し、他のボディタイプであるツーリング、スポーツ、セダンを大きく引き離している。
今後1年以内にマイナーチェンジが行われ、生産が追いつくようになれば、シリーズ全体として登録車のトップセラー争いに加わる可能性は十分にある。
半導体不足による生産の遅延が早く回復してほしいのはもちろんだが、発売される1年前に先行予約をしなくてはいけない異常事態が早く解消してほしいものだ。
■証言:首都圏カローラ店営業関係者
「カローラクロスは先行して一部改良するほかのカローラシリーズと同様の内容で変更するようだ。パワーユニットはガソリンNAが1.8リッターから2リッターに格上げする見込みです。ハイブリッドはノア&ヴォクシーと同じ第5世代の1.8リッターハイブリッドとなるようです。これまでの受注分は改良モデルに切り替わるので、車両本体価格は5万~10万円のアップになると予想している。カローラシリーズの中心的な存在だから改良モデルを少しでも早く発売してほしいですね」。
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コメント
コメントの使い方お願いだから、専門誌が全幅1825もあるクルマのことを「ちょうど良い大きさ」などと大々的について書かないでもらいたい。