悪質なエンジン認証不正問題で地に落ちた日野自動車のイメージ!! 果たして苦境を脱して復活できるのか?

■役員ら4人の処分で幕引きの可能性大か

日野自動車のWebサイトのトップページで掲げられているお詫び
日野自動車のWebサイトのトップページで掲げられているお詫び

 まったく個人的な意見ながら、当時のディーゼルは台数的にも減っているだろうし、その時に不正をした人間だって残っていない。責任の追及は難しいと思う。

 日野自動車も認識しているのか、取締役ら4人を含む処分を行った。これにて一件落着になる可能性だってある。人の噂も75日と言われるとおり、一般人の意識から消えていけば、会社の立て直しだけですむだろう。

 この記事だって興味を示す人は少ないかもしれない。だとしたら、それも悪くないと思う。日野自動車は日本の物流にとって大切な企業であり、なくなったら困る。

■日野に求められるのはどこよりも真摯な企業姿勢だ

日野自動車にとって今回の一連の不正で失ったものは非常に大きい。ここからどこまで失地回復できるのか、真摯な企業姿勢が求められるのは言うまでもない
日野自動車にとって今回の一連の不正で失ったものは非常に大きい。ここからどこまで失地回復できるのか、真摯な企業姿勢が求められるのは言うまでもない

 今後、不正を行わない企業体勢を作り、二酸化炭素の排出量が少ない優れたトラックを作ってくれればいい。海外輸出で貴重な外貨を稼いでくれればいい。国民から許してもらうか、意識の外になれば日野自動車は自主再建の道を邁進するのみ。

 メディアは日野自動車の行いをウォッチしていくのが責任だ。過去を猛省し、どの企業よりも熱心な社会貢献をしてくれることを願う。

 ただ、今回の不正で失ったものは大きい。特にトヨタが受けた失望の度合いたるや予想以上だった。次世代の環境自動車をオールジャパンで取り組んでいこうという目的で作られた商用車連合の「CJPT」(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジー、トヨタが主となって作った組織)から強制退会させられたり、日野自動車で生産していたトヨタブランドの見直しをされたりなどなど。真摯な対応を取らないかぎり、ダメージ回復は難しい。

 一方、世界的な規模で見るとカーボンニュートラルは必達目標。物流部門だって最初の経由地点である「2030年に二酸化炭素の排出量46%減」をクリアしなければならない。

 燃料電池などトヨタの技術を使いやすかった日野自動車は本来ならやるべきことが多かったハズ。とにかく失った信頼を回復すべく、社を上げて社会貢献(環境自動車の開発も含まれる)して欲しいと強く思う。

【画像ギャラリー】クルマ界全体からみてもその責任は重い! 果たして日野自動車は失地回復できるのか?(7枚)画像ギャラリー

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