歌手のYOSHIさん右直死亡事故は防げなかったのか? バイクの右直事故を防ぐにはどうすればいいのか? クルマ・バイク双方の運転手が徹底すべきこと

歌手のYOSHIさん右直死亡事故は防げなかったのか? バイクの右直事故を防ぐにはどうすればいいのか? クルマ・バイク双方の運転手が徹底すべきこと

 2022年11月午前0時頃、将来を嘱望されていた歌手のYOSHIさんが運転するバイクが直進中、トラックが右折して衝突、YOSHIさんが亡くなる事故がありました。この事故はいかにして起きたのか? 防ぐことはできなかったのか?

 そして、今、50代以上のリターンライダーが急増中で、事故も急増しています。改めてバイクの右直事故について、バイク、クルマ双方に再認識してもらいたいこと、バイクの挙動とクルマ側の認識の違いについて、バイク、クルマの両方を所有する筆者の立場から、解説していきます。

文/柳川洋
写真/柳川洋、ベストカーWeb編集部、Adobe Stock

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■右直事故でまた人命が失われた

直進するバイクと右折車が衝突する事故は少なくない。これまでも幾人もの尊い命が奪われてきた。写真は事故現場となった川崎市多摩区堰の交差点。深夜でも交通量が多かった
直進するバイクと右折車が衝突する事故は少なくない。これまでも幾人もの尊い命が奪われてきた。写真は事故現場となった川崎市多摩区堰の交差点。深夜でも交通量が多かった

 バイクとトラックによる典型的な右直事故で、前途ある若い命がまた一つ奪われてしまいました。

 11月5日午前0時5分ごろ、川崎市多摩区堰の交差点で、直進しようとしていた歌手や俳優、モデルとして活躍していたYOSHIさん(19歳、本名佐々木嘉純さん)が乗るハーレーダビッドソンの大型バイクと、交差点を右折しようとしていた2トントラックが衝突。

 YOSHIさんは救急車で都内の病院に運ばれましたが、およそ2時間後に搬送先の病院で死亡が確認されました。事故現場はいずれも片側1車線の府中街道と南武沿線道路が交差する、右折車線のある交通量の多い交差点でした。

 事故現場の交差点が通行止めになっているという遠方からの写真が、事故のおよそ1時間後にSNSに投稿されていました。それを見ると、アルミ荷台にリフターがついたトラックが交差点内に不自然な態勢で止まっているのと、交通規制をするパトカーが確認できました。

 YOSHIさんは中学時代からモデルとして活躍を始め、2019年に歌手としてメジャーデビュー、また同年映画「タロウのバカ」に映画初出演かつ初主演を果たし、直近ではhuluのオークション番組、YOSHIKIプロデュースのYOSHIKI SUPERSTAR PROJECT Xでバンドメンバー候補として参加するなど、多方面で活躍していたところでした。

 最近またバイクに乗るのが楽しくてしかたない、50代の筆者からすると全くもって他人事ではありません。ご冥福をお祈りします。

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