どうやってやりすごすべき?
故意ではなくても度を超したノロノロ運転ドライバーへの対処は面倒。特に面倒なのは相手が右車線を走行している場合だ。
ここで気になるのが左抜きで難を逃れてもOKかということだろう。「道路交通法」 第2条の21で禁止されているのは「追い越し」で、「追い抜き」ではない。追い越しとは車線変更をして前方の車両の前に出る行為で、追い抜きとは、進路を変えないで進行中のクルマの前方に出ること。
つまり、基本的には自分が左車線を走っている時に右車線に低速で走っているクルマがいた場合はそのまま左車線から抜いて、その後に右車線に車線変更をせずに左車線を走行し続ければ違反とはならないということだ。
ただし、自分がもともと低速走行車と同じ右車線を走行していて、左車線に車線変更をして追い越せぱ違反をとられてしまうので注意してほしい。
いずれにせよ、露骨に法定速度を下回るスピードで走っているような不審なクルマに遭遇してしまったら、一般道であればコンビニで休憩する、ルートを変更するなどして、そのクルマから離れることが得策と言える。
高速道路なら、運悪く自分が右車線を走っていて前方に低速車が走っていた場合は、車間距離をとって走行して次のPAやSAに入ってやりすごすしかない。
もちろん、車間を詰めたり、クラクションを鳴らしてしてしまうとあおられ屋の思う壺になってしまうのでNGだ。
あおり返し被害も……
恐ろしいのは、わざとあおり運転に見えるようなシチュエーションを作り出し、追い越しをされたり、危険回避のためにクラクションなどを鳴らした瞬間、挑発行為をしてきたと言いがかりをつけて逆にあおり行為をし始めたり、クルマを強引に停車させて暴力をふるってくるような事例が発生しているということだ。
急に割り込んできたり、露骨なノロノロ運転をしているにもかかわらず、車間を詰めてきたなどと言いがかりをつけ、ターゲットとなったクルマのドライバーを車外に引きずり出そうとしたり、怒鳴りつけてクルマを蹴るといった暴力行為を行うドライバーの姿を映した映像をテレビなどで目にしたことがある人もいるはずだ。
晒し動画を撮影されることも恐ろしいが、このような狂暴なあおられ屋の餌食になってしまったらケガをしたりともっと恐ろしい事態に陥ることも考えられる。
蛇行するなど露骨な運転は論外だが、ノロノロ運転をするドライバーの大半は故意ではなく、周囲の状況を考慮できていないだけのはず。しかし、たまたまあなたが遭遇しているノロノロ運転ドライバーがあおられ屋である可能性はゼロではない。
迷惑ドライバーと感じるようなシチュエーションに遭遇したら、「あおられ屋かも」と思って、カッとしないようにすることが晒し被害や暴行被害に遭わないための最善の対策法と言える。
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