カテゴリーを変えて受け継がれる伝統の車名 「三菱 デリカ」
デリバリー(運搬・配達)を行うカー(車)――それが三菱「デリカ」という車名の由来。この名称から想像できるとおり、初代のデリカは、デリカトラック(1968年)、デリカバン(1969年)の2タイプの商用車で登場し、以降はこの2タイプのラインナップを展開した。
1979年には2代目デリカをベースにした乗用モデルのデリカスターワゴンがリリースされ、デリカの名は日常用途のクルマにも用いられるようになった。さらに1994年にデリカスペースギアも発売となり、乗用デリカも一気にポピュラーな存在に駆け上がっていった。
デリカバン&トラックは、1999年から他社製OEM供給モデルになり、本流としてのデリカは2019年にその歴史を終えることになった。だが、2011年より三菱では国内向けミニバンの名称をすべてデリカに統一する戦略を開始。その結果、現在ではデリカD:5、デリカD:3、デリカD:2の3車種が現役で活躍している。
デリカの名称は2023年に生誕55年を迎える。車格やカテゴリーは変化しても、この名称だけは変わらず生き続けているのだ。
技術の進歩に伴う変化の大きい自動車業界において、同一シリーズが長期間継続しているのは稀有な例だ。それだけに現存の“長寿モデル”が今後も健康的に続いていくことを期待したい。
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