国内ホンダの意地を見せてくれ!! 名門アコード存亡の危機に次期型は日本へ来る? 来ない??

売る気があるのであれば、「自動運転レベル3」の搭載を!!

 半導体をはじめとした部品や原材料の調達が困難を極める昨今の状況では、販売台数は人気のバロメーターとはならないが、月販200台を切るという現状と、モノグレード販売(税込465万円のe:HEV EXのみ)を続けている状況をみると、国内ホンダはアコードを売る気があるようには思えない。新型アコードがどれだけ魅力的なクルマであるかに関わらず、新型アコードを欲しがる方にひと通り行き渡ったあとは、国内販売が尻すぼみになることは容易に想像がつく。

 アコードは、米国で日本の何十倍も売れているので、日本市場で売れなくても商売には関係ないという面もあり、国内ホンダは「それでも良い」と考えているのかもしれないが、レジェンドが生産終了となったいまは、アコードこそがホンダのフラグシップモデルだ。

 ならば、世界で唯一の自動運転レベル3技術搭載車としての「栄冠」も引き継がせるべきであり、ホンダがこの新型アコードを日本市場で戦わせる気があるならば、是非とも、自動運転レベル3をアコードに搭載し、販売するくらいのサプライズは欲しいところ。もちろん、それがものすごく大変なことであることは(筆者もメーカーエンジニア出身であるから)重々承知しているが、レジェンドでやってのけたホンダならば、やれなくはないはずだ。

現行アコードは税込465万円のe:HEV EXのみモノグレード販売を続けている。ホンダセンシング標準装備、本革シート、電動サンルーフ、アダプティブダンパーなど、フル装備の状態ではあるのだが
現行アコードは税込465万円のe:HEV EXのみモノグレード販売を続けている。ホンダセンシング標準装備、本革シート、電動サンルーフ、アダプティブダンパーなど、フル装備の状態ではあるのだが

国内ホンダの意地を見せてほしい

 ホンダは2022年12月、新しいホンダセンシング「ホンダセンシング360(サンロクマル)」(以下360)を、中国市場向け新型CR-Vへの採用を皮切りに、グローバルに展開すると発表している。360は、交差点での車両や歩行者、二輪の検知、カーブ減速支援などが追加された、全方位安全支援技術だ。

 高速道路上でハンズオフができる走行支援、ハンズオフのままレーンチェンジ(以下自動LC)ができる機能、コーナー手前で自動減速する機能など、新たなシステムを含む360は、メディア向けの体験試乗会が行われている(筆者も試乗させていただいた)。2020年代後半には、高級車以外のモデルにも、適用されるという。

 ホンダは、「2030年にホンダ車による交通事故死者を2020年比で半減」という途方もない目標を掲げ、社運をかけて自動運転技術の開発に取り組んでいる。ならばまずは、この新型アコードで、市販車の自動運転レベル3を復活させることで「先進運転支援ならばホンダ」と国内に周知させるべきではないだろうか。この新型アコードで、国内ホンダの意地を見せてほしいと思う。

【画像ギャラリー】おお、かっこいい… 北米で発表された、11代目となる新型「アコード」と、現行10代目「アコード」(10枚)画像ギャラリー

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