右折するとき一回左に膨らむ人…意味がないし危ないのでやめてください…

あおりハンドルは、後続車が動きを予測できず、大変危険

 左折しようと、左ウインカーを点灯させても、あおるためにハンドルを右に切れば、ウインカーはキャンセルされてしまう。それを見た後続のクルマや(自転車含む)二輪車は、「左へ曲がろうとしたけど、やめたのか」と理解ができる。というか、そのように理解するのが一般的だろう。クルマはともかく、二輪車にとっては、前走車が「左折するか否か」は非常に重要。左ウインカーがキャンセルされた時点で、直進する二輪車は加速してしまう危険もある。

 また、あおりハンドルとはまではいかなくても、左側後輪を交差点の縁石や支柱にひっかけた苦い経験でもあるのか、内輪差を気にするあまり、無意識のうちに右側へと流れていき、クルマの左側を大きく開けた状態で曲がっていくクルマもある。車両感覚を掴めていない運転初心者や、自身の運転力量にそぐわない大きなサイズのクルマに乗っていたりするドライバーに多いように思う。この場合も、左側を大きく空けて走行することで、後続のクルマや、すり抜けを狙っている二輪車が勘違いして、左折車両と衝突しかねない。

巻き込み確認をしたとしても、左折時にウインカーが消えていたら、二輪車が入り込んでくる可能性はある(PHOTO:写真AC_cyou99)
巻き込み確認をしたとしても、左折時にウインカーが消えていたら、二輪車が入り込んでくる可能性はある(PHOTO:写真AC_cyou99)

巻き込まれないためには、車間距離を十分に

 大型トラックの場合、片側一車線の道路で左折しなければならないときには、曲がりきれずに周囲のクルマに迷惑をかけてしまわぬよう、やむなく対向車線に頭を振ってから左折することがあるようだ。だがそのときのドライバーは、交差点手前でしっかりと減速をして、周囲の状況を念入りに確認し、ハンドルを素早く回しており、また旋回を終える最後の瞬間まで、ハンドル操作と車速を適切にコントロールしている。

 危険な運転に巻き込まれないためには、日頃から、周囲のクルマ、とくに前走車の挙動は注意して観察しておく必要がある。前走車の挙動が「あやしい」と感じたら、自車が巻き込まれないようにするため、なるべく車間距離をとって、よく観察するようにしてほしい。

 同時に、左側をすり抜けてくる二輪車がいないかにも要注意だ。前走するクルマが、これら二輪車を巻き込んだ事故を起こしてしまうと、後続する自車も二次被害を受けかねない。二次被害を受けたとしても、危険が予知できるかできないかで、事故による衝撃はずいぶん変わってくる。もちろん、悪いのはあおりハンドルをするドライバーなのだが、身を守るためには、周囲をよく観察し、危険に近づかないようにしてほしい。

事故に巻き込まれないようにするためには、周囲のクルマの挙動に注意することとともに、前走するクルマとの車間距離は十分にとるようにしてほしい(PHOTO:Adobe Stock_うれシーサー♪)
事故に巻き込まれないようにするためには、周囲のクルマの挙動に注意することとともに、前走するクルマとの車間距離は十分にとるようにしてほしい(PHOTO:Adobe Stock_うれシーサー♪)
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