ミニバン界の絶対王者、トヨタ「アルファード」。2022年も年間6万台以上を売り上げ、国内登録車ランキングで総合10位、ミニバン部門では、より価格の安いノア/ヴォクやセレナを抑え、第1位を獲得している。
アルファードは、今年(2023年)5~6月にも次期型へのフルモデルチェンジが予定されているが、昨今の半導体不足や世界的な物流不安を受けて、納車まで1~2年かかっており、現在全国のトヨタの新型車販売店では現行型の受注を停止している。そのため、「いますぐアルファードに乗りたい」というならば、中古車を狙うしかない。そんなアルファードの中古車を狙う場合、外してほしくない3つの鉄則がある。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA
後期型の2.5L直4ガソリン2WDを選ぶべし
現行アルファード(30系)は、2017年12月のマイナーチェンジの前後で、中古車相場が大きく異なる。もちろん、後期型のほうが相場は高く、その価格差は100万円ほどにもなる。そのため、本稿では2018年以降の後期型を前提に検討していく。
後期型の中でも、中古車オークションへの出品台数が多く、人気の高いグレードが、2.5L直4ガソリン2WD 7人乗りのS_Cパッケージだ。中間グレードの「S」に、18インチアルミホイールやエアロバンパーが追加された仕様で、車両価格も税込445万円(税抜405万円)と、アルファードの全グレードの中では比較的安い部類。流通量が多いので探しやすく、また人気故に値落ちが少ないため、このグレードの、パールホワイトを選んでおけば、大きな間違いはない。
ツインムーンルーフも必須!!
装備面では、メーカーオプションの「ツインムーンルーフ」(税込12万1000円)は外したくない装備だ。装着していれば下取りの際にオプション本体価格以上のプラス査定になることもあるという。筆者が調べたところでは、ムーンルーフ有無で、オークション相場は約30万円も違った例も。これほど高評価される理由は、海外でこの手のムーンルーフが非常に好まれるからだ。
ちなみに、アルファードの中古車相場が上下する理由は、海外への輸出事情が深く絡んでいる。アルファードは、シンガポールやマレーシア、タイといったアジアを中心に輸出されており、現地でも、トヨタ正規ディーラーで3.5Lガソリン車を購入することができるのだが、現地の新車販売価格は非常に高額。現地の人が少しでも安くて入れようとしているため、程度のいい中古車に人気が集まっているのだ。
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