日産 エルグランドの負け!? トヨタ アルファードがより視界がいいワケ

日産 エルグランドの負け!? トヨタ アルファードがより視界がいいワケ

 車高の高いミニバンは視界が良いという印象がある。見晴らしのよい車窓からは他のクルマを眼下に眺めることができる。だが、その用途や視線の高さゆえのウイークポイントがあるのだ!?

※本稿は2023年1月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/TOYOTA、NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年2月10日号

■視界の良い車種が多いミニバンだが例外もアリ!!

2列目や3列目の快適性にも配慮するミニバンには視界の良い車種が多いが、用途によっては話が違ってくる。また、視線の高さゆえの弱点もある
2列目や3列目の快適性にも配慮するミニバンには視界の良い車種が多いが、用途によっては話が違ってくる。また、視線の高さゆえの弱点もある

 ミニバンには視界の悪い車種が少ない。多人数で乗車するため、2列目や3列目の快適性にも配慮するからだ。特にファミリーカーでは子供が乗車して、クルマ酔いも発生しやすい。ミニバンはその対策としても視界を重視する。

 またミニバンのスライドドアは、スタイルが水平基調でないと装着できない。視界が悪化しにくい事情が多い。

●日産 エルグランド/視界悪度★★★★☆

内装がサルーンのような囲まれ感を重視したつくりのため、視界はいまひとつだ
内装がサルーンのような囲まれ感を重視したつくりのため、視界はいまひとつだ

 ただし例外もあり、その筆頭がエルグランドだ。車両のコンセプトがLサイズセダンに近く、ファミリーよりも、大人の快適な4名乗車(3列目はボディサイズのわりに窮屈)を想定している。

 この影響で乗員の開放感よりも囲まれた安心感が重視され、ミニバンとしては側方や後方の視界が悪い。視線の位置が高いから左側面の死角も大きい。ボディも大柄で運転に気を遣う。

●トヨタ アルファード/視界悪度★★★☆☆

視線が高いため、左側面やボディ後部の死角が大きい
視線が高いため、左側面やボディ後部の死角が大きい

 アルファードは、エルグランドに比べて視界はいいが、見晴らし感覚を重視して視線が高い。したがって左側面やボディ後部の死角が大きい。

【画像ギャラリー】視界良好なミニバンも用途次第では密閉感が重要!? 日産 エルグランド&トヨタ アルファード(20枚)画像ギャラリー

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