日本の自動車産業が生み出した大傑作! プリウスに乗るなら新型か初代に乗るべし! 【おっさんはこれに乗れ!】

■2代目(2003年~2011年)&3代目プリウス(2009年~2015年)

初代モデル登場の6年後となる2003年にフルモデルチェンジ。2代目モデルはシンプルでスッキリとしたデザインを採用
初代モデル登場の6年後となる2003年にフルモデルチェンジ。2代目モデルはシンプルでスッキリとしたデザインを採用
2代目の成功を受けて、2009年に登場した3代目。世界トップ燃費となった3代目モデルは日本一売れるクルマとなった
2代目の成功を受けて、2009年に登場した3代目。世界トップ燃費となった3代目モデルは日本一売れるクルマとなった

 初代は歴史的傑作ながら、やや割高だったこともあり、大ヒットには至らなかった。プリウスが超絶大ヒットし、日本中にワンサカ溢れるようになったのは、この2代目、そして3代目だ。

 が、残念ながら、カーマニア的にはどちらもオススメできない。

 2代目と3代目のプリウスは、初代に比べると、足まわりがどうにもチープだった。初代はシトロエンのようなフンワリした高級な味わいがあったが、2代目・3代目はコストダウンの影響で、サスペンションがストロークせず、ドシンバタンした。重心高も上がり、高速道路でも不安定だった。ハイブリッドユニットは地道に進化したが、エンジンとモーターの制御が滑らかになったぶん、微妙な切り替えを体感することは難しくなり、マニアックなヨロコビは減少した。

 いまおっさんが2代目や3代目のプリウスに乗ったところで、乗り味はチープだし、周囲からは、ただの地味なおっさんにしか見えないだろう。それもひとつの生きる道ではあるが……。

■4代目プリウス(2015年~2023年)

2015年12月に登場した4代目プリウス。エモーショナルなスタイルが採用され、シリーズ初の4WD仕様となる「E-Four」が設定された
2015年12月に登場した4代目プリウス。エモーショナルなスタイルが採用され、シリーズ初の4WD仕様となる「E-Four」が設定された

 TNGAの採用により、シャシー性能は見違えるように向上したが、例の「歌舞伎顔」が大不評で、販売は全世界で失速。マイチェンで整形したが、デザインの純度が下がっただけだった。

 シャシー性能もパワートレーンの実力も、マニア的には大いに認めるが、いかんせん、あの顔に乗りたいか? と問われれば、「あんまり乗りたくありません」と答えるしかない。

◆       ◆      ◆

 というわけで、おっさんがプリウスに乗るなら、初代か新型しかないという結論になった。初代はほとんど流通しておらず、新型は納車待ちが1年半かそれ以上。どっちも非常にハードルが高い。

 ならば、新型を注文しつつ、納車待ちの期間、初代に乗って過ごすのはどうだろう? これこそ、プリウスの誕生から現在までを味わい尽くす超魅力的なプランだ。おっさんは新型プリウスを注文した上で、初代プリウスの中古車に乗れ! 残り台数わずかにつき、お急ぎくださいませ。

【画像ギャラリー】いまおっさんが乗るべきプリウスを写真で見る!(8枚)画像ギャラリー

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