世界初のGPSカーナビはこのクルマに搭載「ユーノス コスモ」
現在ではメジャーな装備となり、スマホでも利用可能なGPS式ナビゲーションシステム。遥か上空に飛ぶ複数の人工衛星からの信号を受信して時間情報を取得し、その時間差から現在地を算出するこのGPSナビが登場したのが1990年だ。
GPSナビを世界最初に搭載したクルマが同年4月に発売されたユーノス コスモだった。ユーノスは当時のマツダが展開していたブランドで、コスモはそのフラグシップ的なモデル。マツダと三菱電機、そして地図会社のゼンリンの協力によって生まれたGPSナビは、それまでのナビゲーションシステムに比べて大幅な精度向上を果たしていた。
1990年6月にはパイオニアからも市販ナビがリリースされている。キャッチコピーの「道は星に聞く。」を覚えている人も多いはず。当初は高価だったカーナビも、メジャーになるに連れてどんどんコストダウンが進んでいる。この流れを作ったのが日本なのは誇っていいだろう。
今回とりあげた技術以外にも、ロータリーエンジンやミラーサイクルエンジン、電動サイドミラーなど、日本発と言える技術はまだまだある。技術ではなく文化的な面にも目を向けると、競技&イベントとしてのドリフトを確立させ、世界的に流行させたのも日本発祥だ。
近年は主に経済面で暗いイメージの強い日本だが、長年育んだ技術力と発想力で再び世界をアッと言わせることを期待したい。
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コメント
コメントの使い方こういう記事、歓迎いたします。動画では増えてきましたが、メジャー記事ではまだまだ少ない。増えてほしいです