現行型ステップワゴンの上位グレードで今までのオデッセイユーザーをカバーするつもりが思い通りに行ってないホンダ。中国ではオデッセイを今でも生産しているためここに来て中国から輸入する話が出てきた。
※本稿は2023年1月のものです
文/渡辺陽一郎、ベストカー編集部、写真/HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
■中国版オデッセイを輸入販売
2022年9月、ホンダ オデッセイは狭山工場閉鎖に伴って長い歴史に幕を下ろした……と思われたが、実は中国ではオデッセイの生産が続いており、このモデルを日本に輸入、発売するのだという。SUV全盛の時代でも、オデッセイというブランドはいまだ多くの人からの根強い人気があるため、登場が待ち遠しい。
■渡辺陽一郎の「期待と不安」分析
オデッセイは2021年末に生産を終えた。2022年には現行ステップワゴンが発売され、最上級グレードとしてスパーダプレミアムラインを用意する。開発者は「オデッセイからの乗り換えも狙って開発した」と述べたが、売れゆきは低調だ。オデッセイは上級車種だから、乗り換えには抵抗がある。
そこで2023年9月に、中国版オデッセイを日本へ投入する。機能は生産を終えたオデッセイに近く、2Lエンジンハイブリッドi-MMDを搭載する。名称は古いがメカニズムはe:HEVと同様だ。
ただし今さら従来型と同様のオデッセイを国内に導入しても販売は伸びない。従来型のユーザーは、自分達を一度見限り、ステップワゴンで失敗して、再び国内へ戻ってくるのは不愉快だ。
CR-Vも国内販売を終了した後に再開したが、売れずに再び終了した。オデッセイには、ユーザーを納得させる再開の理由と進化が必要で、相当に困難なチャレンジになる。
●NEWオデッセイの内容
・9月登場予想。中国仕様を日本導入
・パワーユニットは2Lハイブリッド(e:HEV)のみ
・遠藤徹氏によると「ステップワゴンの上級グレードでカバーするつもりだったが、予想よりオデッセイの代替えが進んでいないため中国仕様の日本販売を決めた」とのこと
コメント
コメントの使い方フルモデルチェンジまで発売は
やめるべき。そう断言します。
今、中国製モデルを今年度中に発売してもただの埋め合わせにしか思えないし
マイナーチェンジと同じだから、歴代
オデッセイユーザーに対して失礼だと
思います。
次期型はEV化も見えて当然だから
北米版→アジア版の順序でモデルチェンジするのが妥当です。ちょっと考えないとホンダという会社に信用が無くなりそうです。
一度「廃止」したモデルを購入するって、ダサいと確信する。
昨今のホンダの日本戦略は行き当たりばったり。
その一言に尽きる。
景気の先行き不安と資源高騰で高額な車が敬遠されてるから、どノーマルのオデッセイ乗ってた人がステップワゴンではなくて、フリードやヴェゼルやN-BOXにダウンサイジングしているんじゃないかな。オラオラ系オデッセイ乗ってるチンピラ勢は、カネがあればアルヴェルやドイツ車に移るし、無ければ乗り続ける。
真面目にエリシオンを開発して欲しい。アルベルに嫌悪感を持っている人ってたくさんいると思うよ。中国産の昔のオデッセイ持ってきて売れると思うの?
オデッセイだけではないけど、廃止したら復活したり、日本でのホンダの経営のチグハグさが露呈してるような気がする。
そうなんだよな〜。
復活は嬉しいんだけど、オデッセイは新型ステップワゴンより基本設計が古いというのが心配。
ホンダセンシングは特に性能差が大きい。